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トランプ大統領より大きな配慮。【朝鮮日報社説】国賓級の警護を受け大韓民国にやって来た金英哲氏

2018-02-27 08:31:01 | 平昌オリンピック

トランプ大統領より大きな配慮。【社説】国賓級の警護を受け大韓民国にやって来た金英哲氏

 保守系野党・自由韓国党の議員らは25日、北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長兼統一戦線部長

一行の来韓を阻止するため、北からソウルに向かう統一大橋南端の大通りに集まり抗議集会を開いた。すると韓国政府は金英哲氏

一行を韓国軍第1師団が管轄する区域内の橋に誘導して韓国国内に招き入れた。


 その後、金英哲氏一行が乗った車が通過する道路は全て信号などが統制され、一行はホテルまで一気に走り抜けた。

またホテル前を通過する車は全て検問を受け、到着時刻前後は外部からホテルへの立ち入りも完全に遮断された。

その後、金英哲氏は通常KTXが停車しない徳沼駅から特別列車で平昌に向かった。金英哲氏一行が乗った特別列車のため一般の列車は

全て10分ほど遅延した。


 金英哲氏は6・25戦争(朝鮮戦争)後、韓国軍に最も大きな被害をもたらした張本人だ。彼が指揮していた偵察総局は2010年

3月26日、韓国軍哨戒艦「天安」に魚雷攻撃を加え韓国海軍将兵46人が犠牲となり、また同年11月23日には延坪島への無差別砲撃に

よって兵士や民間人など19人が負傷し5人が犠牲となった。もし交戦中であれば、金英哲氏は韓国軍が発見すれば直ちに射殺すべき

人物だ。


 その金英哲氏が北朝鮮代表団の団長という資格で堂々と来韓し、オリンピック閉会式場では貴賓席の、それも韓国軍統帥権者である

大統領のすぐ近くに座った。韓国政府はそれでも気が済まなかったのか、金英哲氏の行く先々で韓国国民の通行を統制し、完全に

国家元首クラスのもてなしを行った。金英哲氏がもし自らの来韓に反対する保守系の野党議員らと鉢合わせすれば気分を害すると

考えたのか、その警護は時に軍事地域に誘導するほど徹底したものだった。


 昨年11月に来韓した米国のトランプ大統領は、その乗った車が反米デモ隊の占拠する光化門周辺の道路を通過した際、デモ隊が

投げ付けたペットボトルやごみを避けるため中央分離帯を乗り越え500メートルほど道路を逆走した。これと比較すると今回金英哲氏は

トランプ大統領以上の絶大なもてなしを受けたと言えるだろう。韓国政府のこのような態度を国民は理解することができるだろうか。


平昌五輪閉会式 米国(イヴァンカ氏)と北朝鮮(キム・ヨンチョル)