私的博物展示館  孫たちよ 「至誠通天」 まじめがいちばん!

気の赴くところをなんでも展示します。自分自身へのメモ記録です。木工・修理、菜園、ぶらぶら探索等々、全てが素人です。

自炊本 裁断本の再製本、復活 実践記

2013年01月27日 20時53分53秒 | 自炊(本の電子化)

 

本はパソコンで読む。自炊本、電子本。紙本廃棄で空間すっきり。
だが、紙で残しておきたい本が、数十冊に1冊はあります。
厚さ45mm、800ページの本を自炊裁断後、再製本しました。成功です。実践記録を展示します。

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1.再製本の目的
①私の自炊、電子化本の目的はパソコンで読む、紙書籍を捨てるです。従って、再製本は数十冊に1冊月に1度か2度でしょう。
今回は、ブログ表示改善の為に中古本で購入したHTMLの教本です。なんと、800ページ厚さ45mmです。本の性格上、他ページ参照が頻繁に出てきます。パソコンで行きつ、戻りつは面倒です。紙の本をそばに置いてパソコンで読みます。
②世の中には個人用の製本道具が売られています。電子化して且つ紙本も残すのであればこれらも便利でしょう。
しかし、45mmの厚さには対応できない、滅多に使わないのであれば「自力更生」の他に手はありません。
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2.無線綴じ並製本
①本にはいろいろな綴じ方があります。本文の背を接着剤で固める無線綴じ、並製本で目的を達成できます。
②道具も、やり方も簡単です。最大のコツは揃えた本文を確実に固定すること。ただそれだけです。
このため、自作プレス機を作りました。単なる丈夫な紙ばさみです。丈夫な板2枚と8mmのボルト、調ナットです。いずれもホームセンターで入手できます。

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3.本文を固定する。
①本文を揃え固定します。
背にのりをつけ接着しますが、背の反対側のページをめくる表側が平面になる様に揃えます。
②本文が厚すぎて自作プレス機で固定できません。残念、想定外の厚みです。

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③あきらめきれず、あり合わせのクランプで固定しました。確実に固定する。これだけがコツです。

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クランプとは日曜大工で時々必要になる締め付け固定器具です。ホームセンターでも売っています。色々な種類を持っています。下のタイプが比較的使いやすい、安定感、安心感があります。
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4.接着面に溝を切る。
接着面の面積を増やして接着の強さをあげる必要があります。
接着面背の部分、を金のこで溝を切ります。5mm感覚で深さ1~2mmが目安です。
今回は本が厚すぎたことと、金のこの刃が消耗していて旨く切れませんでした。何とか0.2から0.5mmの溝をつけました。
接着面(背の部分)を紙ヤスリですって傷をつけておけば気休めになります。(効果はあると思います)。
加工後は掃除機で吸わせます。

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5.接着剤を塗る。
接着面に接着剤を厚めに塗り、へらやブラシ(歯ブラシの古いもの)で軽くすり込みます。
今回は皮、布用のボンドを使いました。接着後の柔軟性を期待したためです。しかし、粘度が高く刷り込みにくい。使う量が多いため高くつく。明快な効果は不明。
次は一般的な木工用の速乾ボンドを使います。

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6.ホットメルトガンで背を固める
接着剤が30分から1時間でほぼ乾いたら、ねちねち感が残っていても手に付かなければOKとします。何時間も待てませんので。
接着面全面にホットメルトガンでホットメルト材を溶かしながら付着させます。1~2mmの厚みまで付着させます。見返しの背部分にも表紙との接着用に一筋塗っておきます。
すぐに温度が下がり固まります。
付着面はでこぼこでムラがありますが、かまいません。表紙をつける時にアイロンを押しつけ溶かして接着しますので。

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ホットメルトガンは一家に一台の必需品と思います。
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7.表紙をかけて、背の部分をアイロンで接着します。
接着された本文をプレス機から取り出します。
表紙を丁寧に位置をあわせと、本文に取り付けます。背の部分にアイロンを高温にセットして押し当てます。
ホットメルトが溶けて本文と表紙とが背の部分で接着されます。
背の周囲にもアイロンを押し当て、見返しののど部での接着を確実にします。
アイロンの押し当てで表紙が変色することもあります。白紙を1枚おいてアイロンを押し当てます。

これで完成です。カバーをつければ、元の通りです。念のため、接着剤が完全に乾くまでページは強く開かない様にしましょう。

ホットメルトが多いので、表紙をぴったり本文に合わすは難しいです。もう一度アイロンを当てると、容易に表紙をはがすことが出来ます。位置を修正してまたアイロンを当てます。これを数度繰り返せば、何とか満足のいく結果が得られるでしょう。

紙質と印刷インクにもよりますが、アイロンを当てたところの変色はある程度覚悟しましょう。機能上は問題ありませんので。

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2 コメント

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ブログ立ち上げ、おめでとうございます。 (龍の犬)
2013-01-28 09:18:48
ブログ立ち上げ、おめでとうございます。
回を重ねるごとに、洗練されてきました。
色々な情報を楽しみにしています。
              死にかけた爺さんより
返信する
竜の犬死にかけた爺さんへ (清正美貧)
2013-01-28 19:29:39
竜の犬死にかけた爺さんへ
コメントをありがとうございます。励まされます。なかなかの労作且つ有用な情報で社会に貢献と自負しております。ところが、子供らを含め世間は完全に無視。やはり、当初予定通り、人生は死ぬまで孤独に生き抜くもののようです。まだまだ、家の自力修理、木工品等展示しておきたいものがあります。密かに期待下さい。道具は揃っていますので、必要な時は連絡を下さい。
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