40代オヤヂの憂憤

現在の世の中に対する義憤や憂国の気持ちを率直に現してみる。ある種暇な40代オヤヂの床屋政談。

こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)

2007-05-05 21:03:32 | 時事
今日5月5日は、こどもの日です。それにちなんで、私の地元である熊本でのこうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)について話します。
これはもともとドイツで行われている、赤ちゃんを何らかの理由により、育てられなくなった人から預かり、ついで養子先を見つける事だったと思います。
ここで注意しないといけないのは、ドイツはキリスト教の多い国です。北部はプロテスタント系ですが南部はカソリック系が多いですね。
キリスト教は、人工妊娠中絶は絶対認めません。ですから女性が例えばレイプされて妊娠したとしても中絶は認めません。女性が望まなくても産まなければいけません。この様な宗教的背景がありますから、所謂、駆け込み寺みたいな形で存在しているのだと思います。勿論赤ちゃんの生命は、何者にも替えがたい生命としてドイツ国民の理解があるからと思います。
翻ってわが国では、どちらかと言えば赤ちゃんの生命よりも、保護者が育児放棄するのを助長するのではないかという議論が活発化しているように思います。
昨今のニュースで赤ちゃんや幼い子の虐待。未熟な両親のせいで生命が失われているの見ると私はこうのとりのゆりかごはあった方がいいと思います。
私は男ですから本質のところでは解りませんが、自分の腹を痛めて産んだわが子を好き好んで捨てる母親はいないと思います。先に述べたケースは母親たちの中でほんの一部であり特別なケースであろうと思います。大多数の母親たちは、愛情を持ってわが子を育てています。
しかしそれ相当の理由があって、捨てざるを得ない状況になった時、安心してといってはおかしいですが、相応の機関があれば母親も托せるのではないでしょうか。
だからといって安易に考えて、こうのとりのゆりかごにすがるのも考え物です。
当事者である母親は一生わが子を捨てたという負い目を背負って生きていかなければいけないからです。
また百歩譲って、わがままで捨てたとします。
それだったら、かえって赤ちゃんにとっても、幸せな養子先の生活が良いに決まってます。

熊本の慈恵病院は、キリスト教のカソリック系病院でその資格は十分にあると思います。
院長先生もTVでしか拝見してませんが、記者会見で優しそうで、慈愛あふれる方にお見受けしました。
その様な病院、院長先生だからこそ、決して変な養子先は見つけられないだろうと思います。

 最後にこうのとりのゆりかごにすがろうという母親へ
その選択がベストかどうか、今1度考え直して下さい
貴方と子供の人生がかかっています。

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