眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

長谷寺

2009-02-08 | 紀行、歴史
室生寺の駅から数駅、乗り換え含め20分程度で長谷寺駅につく。
お寺までは、駅から歩いてやはり20分程度である。
門が5時に閉められることを調べておいたので、早足で向かう。

門前の道路はまっすぐなのだが狭く、道案内がわかりにくい。
この道を左折すればよいのだが、どこで曲がるか迷ってしまった。
門前町、門は、変わり映えしない。

門を入ればすぐ、写真でおなじみの登廊があり、登っていく。
傾斜はさほどない。
山腹に造られたお寺であるが、ゆるやかな山腹である。

登廊の左右に、お堂が建てられている。
宝物堂にはいり、国宝の金箔のお経を見る。
関東にも同様なお経を所有する寺があったが、公開していなかった。

紅葉のきれいな時期だったので、屋根のある登廊をはずれて、別道を行くことにする。
源氏物語の玉鬘で書かれたものとされる、大銀杏の紅葉(と言っても黄色ですけどね)が下のほうに見えた。
平安時代に、ここまで来るのはたいへんだったろう。
受領クラスだった紫式部だから、書きえた物語か。

頂上の本堂で長谷観音を拝観する。
こんな大仏で金に輝いているとは知らずに来ました。
拝殿から下の寺社が紅葉に囲まれてきれいでした。
ずっと見ていると、下にカメラを構えた人がいて、何か合図している。
そうやら写真撮影でじゃまなようだ。
ほかにも散策してから下山する。

途中に、中年のカップルが仲良さげに写真をとっていた。
中腹から、本堂方面は紅葉が見事で絶好の撮影ポイントだ。
こちらはコンパクトカメラだったけどね。
女性があまりに魅力あるので、ちょっと眺めてしまった。
30半ばのいい女で、それに対し男の容姿はぱっとしない。

そう言えば、長谷寺はアベックが多い。
駅からは、例によって定年後の夫婦と一緒だったし、帰り際にも高校生と思しき二人連れが、閉門ぎりぎりに登廊を登ってきた。
女人高野よりもデートにはむいているのだろう。


登廊を下る時に、左右にあるお堂に入り小門を締めるお坊さんもいたが、高僧でその堂の主なのであろう。
帰り際、下の大堂でお経を大勢で読経する声が聴こえた。
修行僧は、これから修行である。

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