今、早期リタイヤのことを、FIREと呼ぶのがはやっています。
投資で、一生暮らせるだけの資金を稼いで、30代40代でリタイヤすることです。
僕も、できたらやりたいと思いましたが、いかんせん投資の才能がなく、けっこうな損失を出すだけでした。
マンションを売るなり、貸すなりすれば、稼げたのですが、その踏ん切りもなく、50歳が目前となりました。
そこで始まったのが、リストラ。
その時住んでいたマンションのローンを返せば、貯金ゼロでした。
その時はなんとか切り抜けましたが、5年後にもう一度リストラの可能性がありました。
株で少しは儲けていましたが、例のリーマンショックで、大きくマイナスに転じました。
これはまずいと、首をすくめてなんとか生き延びました。
さすがに60歳での退職に備えて、投資を見直し、ようやく還暦目前で、リタイヤしても生活できるまでになりました。
こうなれば、60歳で自由の身になりたいと退職の準備をしましたが、60歳もクリアし、65歳まで定年が延びてしまいました。
60歳で退職すれば、自己都合になり、退職金は大きく減額になってしまいます。
退職の時期をうかがっていましたが、タイミングが合わず、特別支給の年金が出る年齢でも常勤として働いて、年金を消失するしかありませんでした。
それどころか、年金が満額出るようになっても、1年近く働くことになり、この時期の年金も失ってしまいました。
後継者の問題で、辞めることが難しかったのです。
1年たって無事退職でき、おまけに後継者の面倒も免除されました。
通常は、週2日ほどの非常勤勤務するのが通例なのですが、まったく通例など知らない人間がいたので助かりました。
老後資金があるのに、65歳を超えて、さらに働くなど真っ平御免です。
渡りに船でしたが、表面的には喧嘩別れの振りをしました。
その心は、ルンルンでした。