数年前のこと、まだ父が元気で一人暮らししていた時。
私と高校生の息子で実家に立ち寄った。
午後2時で昼飯はまだだった。
無性に近所の「萬来軒のもやしラーメン」が食べたかった。
何気に「親父はお昼食べたの?」と聞くと
食べたとのこと。
「じゃー2個頼めば良いね」と何の考えも無しに2個電話で出前を頼んだ。
空いている時間で、さほど待つこともなく配達されテーブルへ・・・
息子に1個、私に1個前に置き、食べ始めたが、
食べ始めた途中に、ふと「父はお昼を食べていないのではないか?」と
考え始めた。
何か父の視線に感じる物があった。
お昼を食べたと言っても、父の嘘のようだ。
父を誘えば良かった。すぐに反省した。
と思いながら、「半分食べる?」と気軽に言えなかった。
気軽に「半分食べる?」と言えない何か心にわだかまりがあった感じがする。
あんなにスパルタに育てられたんだ・・・物も言えず叩かれたこともあったし
お昼は食べたって親父が言ったんだし・・・
でも3個頼めばよかった。
「半分食べる」と誘え!という心のアドバイスもあった・・言えない・・・
心の中は悶悶とした。
味は途中でわからなくなっていた。
今、物が言えず、胃ロウになってラーメンも食べられない父を見て思い出す
「お昼食べた?」「ラーメン食べる?」「俺の半分食べる?」
今なら言えるのになー、あの時は言えなかった。
「もやしラーメン」の何とも言えない話です。
私と高校生の息子で実家に立ち寄った。
午後2時で昼飯はまだだった。
無性に近所の「萬来軒のもやしラーメン」が食べたかった。
何気に「親父はお昼食べたの?」と聞くと
食べたとのこと。
「じゃー2個頼めば良いね」と何の考えも無しに2個電話で出前を頼んだ。
空いている時間で、さほど待つこともなく配達されテーブルへ・・・
息子に1個、私に1個前に置き、食べ始めたが、
食べ始めた途中に、ふと「父はお昼を食べていないのではないか?」と
考え始めた。
何か父の視線に感じる物があった。
お昼を食べたと言っても、父の嘘のようだ。
父を誘えば良かった。すぐに反省した。
と思いながら、「半分食べる?」と気軽に言えなかった。
気軽に「半分食べる?」と言えない何か心にわだかまりがあった感じがする。
あんなにスパルタに育てられたんだ・・・物も言えず叩かれたこともあったし
お昼は食べたって親父が言ったんだし・・・
でも3個頼めばよかった。
「半分食べる」と誘え!という心のアドバイスもあった・・言えない・・・
心の中は悶悶とした。
味は途中でわからなくなっていた。
今、物が言えず、胃ロウになってラーメンも食べられない父を見て思い出す
「お昼食べた?」「ラーメン食べる?」「俺の半分食べる?」
今なら言えるのになー、あの時は言えなかった。
「もやしラーメン」の何とも言えない話です。
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