読売新聞のコラム記事 「時代の証言者」 #25 #26 #27
3日分をまとめて転載します。
#25
この中国からの放送は、古くはジャミング放送といって
使用している我々ハムの運用周波数帯で、強力な放送波を
出してくるので、ハムの出す微弱な電波と違い、
数百、数千KWもの強力電波ですから、そこいらじゅうに中国語が飛び交う
悲惨な状態でした。
そんなわけで、この強力電波の合間を縫って比較的静かなところを
見つけて交信をしていると、いきなり使用電波に重なる周波数で
強力放送を仕掛けてきて、こちらの交信はご破算になるといったことも
しょっちゅうでしたね。
現在はこのようなことがないので静かにQSOが楽しめるようになりました。
当時はこの中国のジャミング放送に、もう一つソ連あたりから
出される ウッドペッカーノイズ というのがありまして、文字通りキツツキの
木をたたく音に似ているところからこう呼ばれましたが、こちらも強力な電波で
交信できないような状態になり、恐れられていました。
こちらはレーダー等の発する雑音電波のようでしたが、ものすごい強力な電波で
とても太刀打ちできる代物ではありませんでしたが、先の中国電波と合わせて
JARLの地道な努力もあって、解決に至ったものと思いますが、
現在ではほとんど聞こえなくなっています。
#26
現在では、国内でもフォックスハンティングやオリエンテーリングとして
無線探査ゲームがあちこちで行われており、国際大会なども行われています。
当局の所属する無線クラブでも、過去に何回かフォックスハンティングを開催し
クラブメンバーで楽しみました。
JARLの茨城県支部でも毎年開催しているようです。
#27
#27号では、 私が以前に書いた 小渕恵三氏(のちの総理大臣)が
国会議員アマ無線クラブの会長になり、アマチュア無線の 衛星通信
のための衛星打ち上げに寄与されたことが書かれています。
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