ローカル局から車載リグのディスプレイが半分暗くなったという申し出を受け、自信はないが修理に挑戦。
右側のバックライトが切れているようです。赤い部分は全く見えません。
ビス10個で止まっている上下のケースを外すと、次は前面パネルのビスを外します。上下に4個ずつ。
つまみ4個やプッシュスイッチ類を外すことなく、前面パネルが外れました。
本体側と前面パネルは赤丸で示した2つのコネクタで繋がっていました。引き抜くのは簡単。
シャーシの金属と前面パネルの基板は赤丸の4つの小さなビスを外すことで分離できました。
パネルの裏側の赤丸部分がバックライトのようです。4つの麦球がセットされています。
麦球を取り外すため、ハンダゴテで温めて吸い取り器でハンダを除去します。
ハンダ吸い取り器で取り切れない部分は、ハンダ吸い取り線を乗せてはんだごてで熱して完全除去。
外した麦球(上)と交換するLED(下・足の長いほうがプラス)
LEDのテスト。電流制御用の抵抗は計算したところ1KΩでいいかと思う。12Vをかけて明るすぎない&暗すぎないことを確認。
LEDのプラス側に赤マジックで印をつけてから切り取り曲げる。マイナス側は1KΩの抵抗をはんだ付けしておく。
麦球は極性がないが、LEDは極性があるので2つの電極のどちらがプラスか調べる。
ランドが大きくアース側につながっているのがマイナスと考えて、下調べをした。
プラス側をはんだ付けしてから抵抗側にチューブを被せて短絡を防止し広い電極の方にはんだ付け。
パネル裏の2つのコネクタを刺してから、祈るような気持ちでスイッチオン。
両側4つのLEDがきれいに点灯したので安堵した。
元通りに組み立て。表示はアンバー色から白色になりスッキリ。
サビ落としやクリーニングもしたので作業前よりきれいになった感じがする。
ちゃんとできるか大いに心配だったが完成してよかった。
記事にはないが、一番苦労したのは上ケースを止めているビスの1つが潰れていて回すことが出来ず、プラスドライバーが空回りしたこと。
小さすぎて「ネジザウルス」でもつかめず、「つぶれたネジ取り外しBIT」とドリルドライバーでようやく回すことができた。