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エウアンゲリオン

新約聖書研究は四福音書と使徒言行録が完了しました。
新たに、ショート・メッセージで信仰を育み励ましを具えます。

冒頭の福音書

2010-01-21 | 概説
 マタイによる福音書は、新約聖書の冒頭に掲げられました。いきなり、ただ人名ばかりが羅列するという、およそ一般の人が聖書を開いてさあ読もうとするときに、間違いなく読む気を殺ぐような一章がそこに始まります。
 時代的には、四福音書のうち、マルコの福音書が最初に書かれたことは、ほぼ確定しています。時代順に福音書を並べるならば、マルコを先頭にすればよかったはずです。どうして、とっつきにくくて時代的にも二番手にしかなりえないマタイの福音書を、新約聖書の頭に並べたのでしょうか。
 それは、マタイの福音書の特色に基づいていました。これは、教会にとって、特にその後のカトリック教会にとって、聖書の冒頭に置かれてしかるべき福音書だったのです。
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ヨハネ福音書の目指すもの

2008-10-15 | 概説
 永遠の命のことがよく持ち出されます。ギリシア地域で執筆されたと言われているように、ギリシア人が救いを得られるような配慮がなされているようにも見られます。事実、そうした用語がよく使われているようです。
 そして、グノーシス派やドケティズムなど当時発生していてキリスト教会を根底から脅かしていた思想に対するものとして、まとめられた可能性があります。
 ガリラヤというよりもエルサレムを中心に描いたヨハネは、イエスについての未整理な資料を巧みに調査し、集め、しかも時代の要請に応えつつ、まさに教会が直面していた大問題に答えるかのごとく、記事をまとめていったのです。
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ヨハネとは誰か

2008-10-14 | 概説
 イエスの十二弟子の一人であるヨハネが著者だと考えられていたこともありました。しかし、執筆年代が考証されると、それは難しいことが分かりました。そこで、同名の別のヨハネがいると考えられるようになってきています。これは便宜上「長老ヨハネ」と呼ばれています。その時代の教会において、長老として活躍していたヨハネだというのです。
 しかもそのヨハネは、十二弟子のヨハネの考えをどこか踏襲したような思想をもつと見られており、思想上は無関係というわけではないと考えられているのです。
 このヨハネは、ギリシア思想に通じていました。そこで、ギリシア的な用語や思想を福音書の中に採用しています。しかしそれは、ギリシア思想的に聖書を変えていくことではありませんでした。当時の教会が面していた問題に対しては、そのような形で立ち向かわなければならない必要があったということです。
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ヨハネによる福音書

2008-10-13 | 概説
 独自の内容や文体をもつ、このヨハネによる福音書ですが、その理由の一つは、時代にあると見なされています。ヨハネによる福音書は、もっとも新しく編集された福音書なのです。
 それでこれまでの福音書を十分研究して、それに不足するところを補うことができた、という説明に、嘘はないだろうと思われます。しかし、それだけでしょうか。それならば、内容的にあまりに違う雰囲気を与えるようなものとしたのは何故でしょうか。
 他より遅れて編集された、ということは、教会の置かれた状態もまた、他の三つの福音書の時代とはずいぶん異なった事情にあった、と考えては如何でしょうか。
 異端的な思想がこちらこそ真のキリストだなどと口出しをします。哲学的な思想背景にも変化があり、はっきりした二元論が幅を利かせます。初期のキリスト教会最大の危機だと理解されています。しかしながら、聖書は単純に二元論を貫くことをしません。実に紛らわしいこの違いを、ヨハネは丁寧に解き明かそうとしているのかもしれません。
 そのために、イエスの科白が長々と続くなど、イエスを役者に見立てて語らせている印象が拭えないのも仕方がないことでしょうか。
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共観福音書とヨハネ

2008-10-12 | 概説
 福音書は、マルコをはじめとして、マタイ、ルカ、ヨハネと四つのものがあります。そのうち初めから三つが、共観福音書と呼ばれて、記事そのものに加え考え方などがひじょうに似ていると捉えられています。時代的にマルコが最も早く成り、それを土台にしながら別のエピソードも交え、また目的の違いにより執筆されたのが、マタイとルカだと言われています。
 ヨハネは、さらに時代を遅くして成立したとされています。そして、その三つの福音書に比べて、かなり異色である印象が否めません。それらを表形式で整理するだけでも、はっきりとその傾向が分かれるものなのです。
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福音

2007-11-07 | 概説
 マルコは、ペトロの通訳をしていたらしいと見られています。生活が豊かで高い教育を受けたであろうマルコは、ギリシア語に不自由なペトロについて、ペトロの説教を助けたと言われています。ペトロは、イエスさまの一番の弟子でした。ペトロはイエスさまのことを、いろいろたくさん知っていたに違いありません。
 ではマルコは、イエスさまの「伝記」を書こうとしたのでしょうか。マルコの思いついたアイディアを書いたのでしょうか。そうではありません。いいことがあったら、だれかに伝えたくなりませんか。それも、とてつもなく「よいニュース」だったら、友だちに、教えたいですね。マルコは、この「よいニュース」を知りました。それで、どうしても多くの人に教えたくなったのです。「よいニュース」を意味する言葉が、ギリシア語で「エウアンゲリオン」。日本語で、「福音」と言います。
 私たちは「マルコによる福音書」を、毎日少しずつ読んでいきましょう。朝いちばんに読んでも、学校から帰って読んでも、夕食後に読んでも、いつでもオーケー。なるべく、一日のどこかで時間を決めて、忘れないように読んでいきましょう。
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ローマへ向けて

2007-11-06 | 概説
 マルコは、たぶん、ローマという当時世界でいちばん大きな都市に住む人々のために、この福音書をまとめたと言われています。
 ローマ人たちは、ユダヤ人とはちがいました。ユダヤ人は、ただひとりの神さまを信じ、人の心をたいへん大切にするものでしたが、ローマ人たちは、自分たちで神さまをつくりましたが、それは自分たちの生活をうまくやっていくためでした。ローマ人たちは、建築や法律など、世の中をうまくとりあつかうことに、すぐれていました。人が何を考えているか、ということよりも、人が何をしたか、ということを、大切にしました。
 そこでマルコは、イエスさまが、「何をしたか」を、たくさん書いて知らせようとしました。「マルコによる福音書」には、イエスさまが「したこと」が、次々に分かるように書かれています。
 しかし、そこには深い意味が隠されているはずです。ローマを気遣ってばかりの気持ちで、マルコは書いたのではないでしょう。マルコは、世界で初めて「福音書」というものを書いた人です。ほかに例を見ないこの文学形式で、マルコは、何を伝えようとしたのでしょうか。
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マルコという人

2007-11-05 | 概説
 この「マルコによる福音書」は、マルコという人が書いた、とされています。昔の本は、最後に書いた人の名前は表に出しませんので、最後にまとめた人は、もしかするとマルコという人ではないかもしれませんが、たぶん、マルコという人がもともと書いていた、と書いてよいだろうと思われます。
 マルコは、イエスさまの弟子たちのうちの一人、バルナバという人の親族であったと伝えられています。このバルナバやパウロは、西アジアからヨーロッパにかけて、イエスさまのことを伝える「伝道旅行」をしたのですが、マルコも、その旅行にいっしょに参加したこともあるようです。
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福音書

2007-11-04 | 概説
 聖書は、「旧約」と「新約」とに分かれます。「新約」の、はじめの四つは、「福音書」とよばれ、イエスさまのすがたが、詳しく書かれています。
 そのうちの一つである「マルコによる福音書」は、「福音書」の、二番目に置かれています。きっと、何かわけがあってのことですが、そのわけは、今のわたしたちには、あまり関係がないと言われています。
 知っておいたほうがよいのは、この「マルコによる福音書」が、四つの福音書の中で、いちばん早く書かれたらしい、ということです。ほかの「マタイ」「ルカ」は、この「マルコ」を基本として、ほかにもあったイエスさまのエピソードを書きくわえるなどして、長い文章になりました。「ヨハネ」は、これら三つの福音書では書かれていないお話をおもに集めて書かれたと言われています。
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