エレミヤ3:11-14
「もし人が自分の妻を去らせ/彼女が彼のもとを去って/他の男のものとなるとしたら/前の夫は再び彼女のもとに戻るだろうか」(3:1)に始まり、女の行方を追うような描写が続きます。「女」の方が直ちに悪者であるかのように、表現がどんどん傾いてゆきます。「背信の女イスラエル」(3:6)が何をしたかを見よ、と預言者は注意を促します。
南ユダに対する北イスラエルが中心となります。高い山や茂る木の下で、この女は淫行に耽る。夫は、つまり主は、ということですが、「すべてを行った後は、私のもとに帰って来るだろうと」(3:7)思っていたのです。「しかし、彼女は立ち帰らなかった」(3:7)のでした。こうした夫婦の関係が、世には実際にあったものと思われます。
「不実な姉妹であるユダ」(3:7)も、それに倣いました。エレミヤは、このユダの方がいっそうひどかったのだ、と言います。後からという点で悪いのでしょうか。サマリアなど北の都市は異国の支配を受け、異民族が流入し、異教に染まったのでした。それに比べると南ユダは、エレサレム神殿を中心とし、神殿祭儀に長けていました。
当然、主への信仰も保っていたと見られていたのですが、エレミヤ自身がそのユダの人間です。ユダへの批判が使命にもなります。あの北イスラエルの方がまだましではなかったか、と叫びます。「立ち帰れ、背信の女イスラエルよ」と主は仰せられます「私は慈しみ深い」とすら宣言し、「いつまでも憤ってはいない」と声をかけます。
この辺り、ユダとイスラエルを、エレミヤは峻別して語っています。エレミヤはユダに立ちながら、イスラエルに呼びかけている形になっています。「あなたの過ちを認めよ」と告げ、「立ち帰れ」と呼びかけています。「私こそがあなたがたの夫なのだから」、帰れと呼ぶのです。神にとり、先に崩れた北イスラエルも大切であったのでしょう。
「町から一人、氏族から二人を選び取り/私はあなたがたをシオンに連れて行く。」ごくわずかな人数から始まるのでしかないのかもしれませんが、エレサレム神殿を訪れる者が現れることを期待しているようです。「心に適う牧者」(3:15)が与えられるのです。主は悔い改めを求めつつ、その道を備えます。「立ち帰れ」の声は、いまここにも響きます。
立ち帰れ、背信の子らよ。
私こそがあなたがたの夫なのだから。
町から一人、氏族から二人を選び取り
私はあなたがたをシオンに連れて行く
――主の仰せ。(エレミヤ3:14)
「もし人が自分の妻を去らせ/彼女が彼のもとを去って/他の男のものとなるとしたら/前の夫は再び彼女のもとに戻るだろうか」(3:1)に始まり、女の行方を追うような描写が続きます。「女」の方が直ちに悪者であるかのように、表現がどんどん傾いてゆきます。「背信の女イスラエル」(3:6)が何をしたかを見よ、と預言者は注意を促します。
南ユダに対する北イスラエルが中心となります。高い山や茂る木の下で、この女は淫行に耽る。夫は、つまり主は、ということですが、「すべてを行った後は、私のもとに帰って来るだろうと」(3:7)思っていたのです。「しかし、彼女は立ち帰らなかった」(3:7)のでした。こうした夫婦の関係が、世には実際にあったものと思われます。
「不実な姉妹であるユダ」(3:7)も、それに倣いました。エレミヤは、このユダの方がいっそうひどかったのだ、と言います。後からという点で悪いのでしょうか。サマリアなど北の都市は異国の支配を受け、異民族が流入し、異教に染まったのでした。それに比べると南ユダは、エレサレム神殿を中心とし、神殿祭儀に長けていました。
当然、主への信仰も保っていたと見られていたのですが、エレミヤ自身がそのユダの人間です。ユダへの批判が使命にもなります。あの北イスラエルの方がまだましではなかったか、と叫びます。「立ち帰れ、背信の女イスラエルよ」と主は仰せられます「私は慈しみ深い」とすら宣言し、「いつまでも憤ってはいない」と声をかけます。
この辺り、ユダとイスラエルを、エレミヤは峻別して語っています。エレミヤはユダに立ちながら、イスラエルに呼びかけている形になっています。「あなたの過ちを認めよ」と告げ、「立ち帰れ」と呼びかけています。「私こそがあなたがたの夫なのだから」、帰れと呼ぶのです。神にとり、先に崩れた北イスラエルも大切であったのでしょう。
「町から一人、氏族から二人を選び取り/私はあなたがたをシオンに連れて行く。」ごくわずかな人数から始まるのでしかないのかもしれませんが、エレサレム神殿を訪れる者が現れることを期待しているようです。「心に適う牧者」(3:15)が与えられるのです。主は悔い改めを求めつつ、その道を備えます。「立ち帰れ」の声は、いまここにも響きます。
立ち帰れ、背信の子らよ。
私こそがあなたがたの夫なのだから。
町から一人、氏族から二人を選び取り
私はあなたがたをシオンに連れて行く
――主の仰せ。(エレミヤ3:14)