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クラシック・バレエの気品 ウリヤーナ・ロパートキナ

フォトジャーナリスト 高嶋ちぐささんのフォト・ファインダーからのレポートをご紹介します。

「クラシックバレエの気品―ウリアナ・ロパートキナ」
チュチュと呼ばれるスカートがまくれ上がるほどに高く上げる脚、自分の身長を上回る
高さの跳躍やウルトラ回転で新体操なみの妙技を見せるバレリーナが全盛の昨今ですが、そんな中でクラシックバレエの伝統を受け継ぐ気品あるダンサーを待ち望んでいたバレエファンも多いことと思います。
その期待に見事に応えてくれるのが、マリインスキー・バレエのプリマとして来日しているウリヤーナ・ロパートキナ。
しなやかでありながらも決してクラシックのフォルムを崩さず、指先一本の動きまでおろそかにしない細やかで気品ある表現―そこには彼女自身の豊かな才能とともに、バレエに対する尊敬心がひしひしと伝わってきます。
彼女はロシア の宮廷バレエとして発祥したマリインスキーの正当な後継者であり、これこそがクラシックバレエの真髄と言えるでしょう。
 デビュー当初は、その繊細さゆえに今ひとつ目立たないところがありましたが、
今回はプリマとしての輝きが加わり、彼女が舞台に登場した瞬間から会場全体が
緊張感に包まれます。
マリインスキーのみならず世 界の至宝と呼ばれるにふさわしい存在となりました。
ロパートキナはバレエファンのみならず、初めてバレエを観る方にも“これが本物のバレリーナ“とお薦めしたいダンサーです。 (TEXT by フォトジャーナリスト高嶋ちぐさ)
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