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【最終回】出演アーティスト写真<6>

ダンサー紹介<最終回>は、昨日元気に来日したゼレーンスキー。


「インタビューを始めて10分もすると、ソワソワし始め、20分経つとリハーサルがあるからといなくなってしまう・・・」という噂を聞いていたので、とても緊張しましたが、お話してみると思ったよりお話好き。
他の若手ダンサーにはない「こだわり」と「一本筋のとおった何か」を持っている大人のダンサーでした。



5日(火)「海賊」アリ役、7日(木)「海賊」アリ役、10日(日)18:30「白鳥の湖」王子役で出演いたします。ご期待下さい!

長い間踊ってきて、その中でバレエのあらゆる部分に気を配るようになりました、と語るゼレーンスキー。バレエ団の中でも、彼が通ると若いダンサーはサッと道をあける・・・
そんな雰囲気を持っています。

脚がよく動く時には、あまり頭が回らず、思考力がついて頭が回るようになると、脚が動かなくなる。。。ちょっとシニカルな発言をして、ニヤリと笑う・・・そんな風でした。

舞踊監督 : マハールベク・ワジーエフ

いよいよ来日直前!
ということで、今回はマリインスキー・バレエを率いる舞踊監督マハールベク・ワジーエフ氏のコメントをご紹介いたします。

クラスレッスン、リハーサル、本番・・・すべてのダンサーに気を配り声をかけ、ポイントポイントを指摘する姿は、たいてい厳しく、ほんの少し優しく。。。

でも、私たち取材陣にダンサーたちの話をしてくれる時は、
とても誇らしげで、口調も父のようにあたたかく。。。
ワジーエフ氏のダンサーへの愛情、バレエへの敬意を強く感じました。


「日本は私たちにとってはとても馴染みのある国で、観客の皆さんのこともよく存じております。何度も日本公演を行なっているし、観客の皆さんも私たちをよくご存知で、私たちは日本公演をいつも楽しみにしております。」





♪ヴィシニョーワについてのコメント

ヴィシニョーワは、サンクトペテルブルグ流のバレエの基礎をきちんとマスターしたバレリーナです。彼女の能力の幅はとても広く、ユニークで、ほとんど全てのクラシック・バレエのレパートリーを秀逸に踊りこなすばかりでなく、現代バレエにも果敢に挑戦し、実に見事に踊っています。彼女は天才的なバレリーナではありますが、ただ単に生まれながらの才能にしがみついているのではなく、それに加えて稽古を厭わず、むしろ稽古が大好きで、ほうっておくと24時間、稽古をしているようなダンサーです。自分にとってよかれと思うことはどんどん吸収する能力があります。何か彼女にコメントを言うと、それを決して忘れず、本番までにできちんと修正しているのです。単に身体能力に優れているだけでなく、知力と鮮烈な個性を持っているバレリーナですね。あのようなバレリーナはなかなかいないでしょうね。彼女が放つオーラで舞台の雰囲気ががらりと変わってしまうほどの個性を持っていますね。



♪ロパートキナについてのコメント
ロパートキナはヴィシニョーワとは全く異なる個性を持ったバレリーナです。彼女はある意味でクラシック・バレエ・ダンサーの典型と言えるでしょう。もちろん、正統的なクラシックの基礎をきちんと体得しており、彼女の踊りには他のダンサーには見られない、正統的なステージマナー、礼儀正しさ、知性があり、音楽をそのまま踊っているのではないかと思われるほど、とても音楽的です。彼女が舞台に立つと、舞台空間の雰囲気、舞台にいる共演者たちの感情を全て掌握してしまうのです。これもバレリーナとしての稀有な才能です。ロパートキナの『白鳥の湖』を見ていると、まるでプティパとイワーノフがロパートキナのためにこのバレエを作ったのではないかと思ってしまうほどです。

ロパートキナは決して踊る回数をこなそうとするのではなく、常に自分を見つめ、自分が演じる役の人生を生きようとしているのです。高度にプロフェッショナルにバレエに向き合っており、そのひたむきさが周囲の人々の尊敬を集めるのであり、そのようなバレリーナがいること自体が私たちの誇りでもあります。劇場では世代交代が進む中で大勢の若いダンサーたちが入団してきます。私が彼らに常々言っていることは、ともかくロパートキナの踊り、その一挙手一投足を見習えということです。「百聞は一見にしかず」ですね。そのようにロパートキナは若いバレリーナたちのお手本として圧倒的な存在感を持っています。また、彼女が舞台で発散するエネルギーはバレエ団が前進していくためのエネルギー源ともなるのです。
ともかく、ユニークで、知的なバレリーナで、こういうバレリーナもなかなかいませんね。ロパートキナのことだったら、いつでも喜んでお話ししますよ。彼女のような天才的なバレリーナのことについて話して、その後で彼女が舞台で踊っているのを見て、もう一度楽しい気分に浸るのです。そういう人なので、彼女の責任というのはほかのバレリーナに比べてはるかに重いし、彼女も自分の責任を強く意識していると思いますね。

出演アーティスト写真<5>

今回はレオニード・サラファーノフです。
昨年末、新国立劇場「くるみ割人形」にゲスト出演して話題になったサラファーノフ。
もっと彼の踊りが見たい!彼のジャンプが見たい!と思った方も多いはず。
今回は「海賊」のアリと「白鳥の湖」の王子を踊りますから、彼の魅力に思う存分はまって(!)ください。

朝から元気なサラファーノフ。いつも取材スタッフに声をかけてくれる好青年でした。
短パン姿のレッスン風景(動画)はこちらから。

出演アーティスト写真<4>

今回はイーゴリ・コールプです。

リハーサル室の入り口で取材しようと待っていると、
ニコリともせず「Hallo」とうつむきながら入っていくコールプ。
近づきにくい雰囲気を漂わせていたのですが、
同行していたカメラマンさんが、日本で撮影したステージ写真をプレゼントすると、
次の日にはお礼のプレゼントを渡していました。
「Thank you very much」とひとこと呟きながら。。。
きっとシャイな人なのですね。

出演アーティスト写真<3>

今回はアリーナ・ソーモワです。

新国立劇場「くるみ割人形」にゲスト出演して話題になったアリーナ・ソーモワ。
とにかく愛らしい容姿と踊りが注目されました。
今回は「海賊」で、エキゾティックな踊り、魅惑的な舞いをご覧ください。

レッスン中の彼女は、クラスレッスンの動画でもチェックいただけます。
http://www.japanarts.co.jp/html/mariinsky_ballet2006/news.html

出演アーティスト写真<2>

今回はロパートキナ。

「ウラーノワの「白鳥」が20世紀の伝説だとすれば、
ロパートキナの「白鳥」は21世紀の伝説になるであろう」と、
現地サンクトペテルブルグで言われています。

劇場の芸術総監督ゲルギエフも、最も信頼を寄せ、
記念公演、VIPの来場する公演には必ず指名される存在の彼女。

来日することが少ないロパートキナですので、
今回の「白鳥の湖」は、必らずご覧いただきたい公演です。


出演アーティスト写真<1>

今回はアンドリアン・ファジェーエフ
アンドリアン・ファジェーエフ