ハッピーライフ!

2度と戻らない日々の記録と記憶。

真夜中のメリーゴーラウンド

2006年01月20日 | 異国の旅

テルから2ブロック離れたBarで、2時間ほど飲んだ。仕事仲間らとのディナーの後、静かなところに身をおきたいと思っていた。

暗闇を切り裂くレーザー光線や、スモーク、流れる音楽などで、すっかり現実感の無い世界。
我々の他には日本人どころか東洋人すらいない。


この日、夕飯をともにした一人は旧友と会う、と言う事で僕よりもやや年長の同僚と二人で飲んだのだ。
珍しく僕に飲みに行こうと強く誘う彼の様子に、何かあるのだろうと感じながら。


飲みながら、彼の恋愛について話を聞く。相談と言うのではない。聞いてあげることで彼は救われるのだ。
でも、こうしたらよいのでは?と結局はコメントしてしまうのだけれど。


日付が替わる前に、と腰を上げ外に出ると、雨が降っていた。
雨に濡れながら歩くと、ライトアップされた建物が。行きにも気になっていたので、近づいてみた。

一見、レストランかと思ったそれは、メリーゴラウンドだった。

こんな都市のそれもダウンタウンにメリーゴーラウンド?
近づいて見てみると、当たり前だが真夜中過ぎで、誰も乗っている人も居らず、止まっている。


その刹那、彼、あるいは自分の抱えるやるせない気持ちをその姿に重ねてしまった。


グルグルと、同じところを廻り続けるメリーゴーラウンド。
しかし、今はもう誰ひとり、乗るものもいない。

『風邪引くよ』

という、彼の声に我に返り、ホテルへと夜道を急いだ。そして今日は風邪・・・

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