今夜、その店に連れて行ったのは、カナダ人、フランス人、イギリス人、オーストラリア人、シンガポール人、アメリカ人、そして日本人。
SYABU、SYABUとか言いながら、一通り説明し、しゃぶしゃぶとすき焼きを食べさせる。みんな、ご満悦。ホント肉食わせとけば、間違いない。
で、一通り仕事の話とか、旅行の話とか、文化の話が終ったところで、僕がイギリス人に質問した。
先日、スパ&マッサージの店で、服を脱げ、と言われて、本当に素っ裸になるのか?と確認しようとして、”フルモンティ”といったのだが(ここで相手爆笑)、そうそう、そんな感じで女性に爆笑されてしまったんだけど、それは問題のある表現なのか?と。
散々イギリスのヨークシャーとか、マンチェスターとか地名を出しながら説明してくれたが、結論から言うと、どうも微妙な表現だから使わない方がよいケースが多いのではないか?ということだった。
先日の僕を例えると、どうも日本でお上品な女性に向かって、「フルチンになるのかよ?」と聞いたのに相当するような状況だったようだな。
でも、例の映画ができるまでは、英国北部の一部でしか使われていなかった表現で、それ以外の地域の人は誰も理解できなかったであろう、と、各地から来ている奴らで言い合っていた。
映画といえば、コヨーテ・アグリーという作品もあったが、この表現もアメリカ中西部~一部西海岸で生活していた現在年齢が40-45歳位の一部アメリカ人にしか通用しない言葉である。
僕は、映画が上映されていたころ、来日していたLA在住の同僚Billから上記のこととか、その意味について教えて貰っていた。
試しに、ディナーの席上にいた皆に向かって聞いてみた。
この中で”コヨーテ・アグリー”(コヨーテ・不細工)の意味を知ってる人!って。
そしたらゼロだった。
ということで、急遽僕が英国人や米国人にその意味を教える羽目になった。
言葉って、生き物で、辞書に載ってない表現の方が、生き生きしているケースもままある。だから面白いのだと思う。
======================<コヨーテ・アグリー>===============================
かつて、フロンティアが、アメリカを西へ西へ、と開拓していく過程で、
家畜を襲うような野生動物を排除するために罠をしかけていた。
罠を観に行くと、それこそあらゆる動物が捕獲されていた。
しかし、その中で唯一、罠に挟まれた自分の脚を喰いちぎって逃げおおせた
動物がいた・・・
それが、コヨーテである。
時は流れて、現在。
君(男の子ね)は、夜クラブに行って、酒を何杯も呷り、すっかり酩酊
してしまった。記憶がないくらい酔っ払って気持ちよくなってしまい、
つい、女の子をナンパしてしていたような、していなかったような・・・
朝、目が覚めると、知らない部屋でベッドに寝ていた。ふと気が着くと
自分は腕を横に伸ばしており、そこに僅かの重さも感じる。そう、誰かに
腕枕をしているのだ。
スースーというその寝息の主の顔を盗み見て、思わず
『GYWOOOOOOOOOOOOOOOOOW!』
と、叫び声を上げそうになったが、なんとか踏みとどまった。
いくら、記憶をなくすくらい酔っていたからと言って、それはないんじゃないの、
自分?って一人でツッコミたくなるほどの、酷い顔である。
男は初めて自分がかなり危機的状況にあることに気づく。。。
このまま、彼女に見つからないようにこの部屋から脱出しなければ・・・
しかし・・・この腕を抜き取ろうとすると、きっとこの怪獣のような女
は目を覚ましてしまうだろう。見つかったら一巻の終わりだ。
腕なんて丸太のようで、力も僕より強いかもしれないし・・・
男は悩む・・・
悩む・・・
ホントに悩む・・・
そして、決断する。
彼女を起こしてしまうくらいなら、いっそう、自分の腕を喰いちぎって、
そぉーっと彼女を起こさずに逃げてしまおう、っと。かつてのコヨーテが
自分の脚を喰いちぎる事で、一命を拾ったのと同じように・・・
・・・という決断を迫るほど、ひどい不細工な女性の事を
”コヨーテ・アグリー”
と、いう。
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これ、何度も確認したのだが、不細工な男には使わないようである。
また、応用編として、コヨーテ・アグリーといわざるを得ないような女の子と
知り合いが歩いているのを見た場合など、
『○○ったら、コヨーテ・デートをしていやがったぜ』
とかいうらしい。。。
NOVAじゃ教えてくれない英語教室でした・・・(おいおい)
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