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栃木県のMINI(ミニ クーパー)専門店 ガレーヂ ジャム デザイン ブログ 「整備記録簿」

since2004 MINI&旧車専門店です。整備や商品案内、日常の事を書いています。

Tさまミニ、クラッチ編

2012年07月18日 | 整備記録簿

梅雨明けましたね。

当店のある日光市(旧今市市)も大変暑いです。

九州の方々の、大変さを思えば・・・。

 

Tさまのエンジンも終盤です。

軽量なフライホイールを組みます。

もともとは、インジェクション車だったので、フライホイールはインジェクション用のものです。

軽量フライホイールは、別にインジェクション用である必要はないのですが、キャブ車用よりインジェクション用の方が軽量なんです。

どれくらいかというと。

ノーマル5.2Kg

軽量フライホール 4.4kg

この差がでかいんですよ。

今のところ、ニュータイプのクラッチでこれが一番軽量です。

旧タイプだともっと軽量化できるんですが・・・。

旧タイプにも改造できます。ちなみに。

すでに、ニュータイプのクラッチでディスクとカバーが強化タイプを装着済みだったので、それらを生かすためにニュータイプのままで、最大限に軽量化する選択をしました。

ちなみに、イギリスから取り寄せました。1.5ヶ月待ちました。待った甲斐があるエンジンに仕上がると思います。

 

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Tさまミニ、エンジン編 その2

2012年07月12日 | 整備記録簿

エンジンをバラした時には、必ず交換する部品。

それは、オイルポンプ。切り子が入って絶対に傷だらけになっています。

全てのトラブルの元。

ハイキャパのオイルポンプを組みました。新品ですが、いったんバラしてバリを取って洗浄して取り付けます。

ハイカムを組み込む前に

タペットも交換。鏡面加工されオイルが抜ける様になっている物を使用。

下のパーツは、ハイリフトロッカーのサポートの下にかませます。

なぜかと申しますと、チューニングヘッドって圧縮比を上げるのに数ミリ削ってあります。この分ヘッドが薄くなってます。でもプッシュロッドの長さは変わっていません。この状態でハイリフトロッカーを組んでも、理想的な角度でバルブをスイングアームが押す事が出来ないんです。なので、面研したヘッドの分だけスぺーサーをかませてあげると言う訳。(これも大切です。)

ハイカムを組みこみ、強化ヘッドスタッドボルトも組みこみ(ここ大切)

 

ハイカムを組んだのでタイミングチェーンをダブルの調整式に。

高回転&バルブスプリングが強化されたヘッドにはタイミングチェーンはダブルに。

反対側に

まるい分度器くっ付けて

バルブタイミングもキッチリ出します。

ここが大切。

慎重、丁寧に作業します。

つづく。

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Tさまミニ、エンジン編 その1

2012年07月10日 | 整備記録簿

こんばんは、今日は暑かったですね。

汗だくな一日でした。

Tさまのミニのその後。

エンジン編。

チューニングヘッドは、もうすでに組んでありました。

サーキットでの走行もなさるので、念のために

メインベアリングキャップを強化します。

ミニのエンジンのクランクは3ベアリング。つまり両サイドと真ん中しかクランクシャフトを支えていません。

一般的に4気筒エンジンのクランクシャフトは5か所で支えます。しかしミニは3か所なので、1番と2番を同じクランクメタルで支えています。3番と4番が同じ。

エンジンをコンパクトに出来るメリットはあります。というか、こういう構造だからあの狭いエンジンルームに1275ccのエンジンを積めたんですね。

ノーマルのロングストロークかつ低回転なエンジンなら問題ないんですが、ハイカム、チューニングヘッドを組んで高回転仕様になって、なおかつサーキットという常に高回転でエンジンが回る環境ではちょっと心配なので真ん中の一番負荷の掛かるメインベアリングを強化する訳です。

上の写真右がノーマルの形状。真ん中が盛り上がってます。

これをフライス盤で平らに加工して

四角いプレートと一緒に強化ボルトを取り付けます。安い部品だし、加工賃もそれほどでもないのでサーキットを走る人はお勧めですよ。なにより精神衛生上宜しいかと。。。

実際、エンジンの高回転のブレが減ります。

 

購入時に、Tさまの意思に関係なくドラえもんブルーにペイントされていたエンジン。

伝統的な、グリーンに塗り替える為に下処理。

剥離剤を使用すると、もともと純正の赤のペイントも落としてしまいます。

この純正ペイントの密着力は素晴らしいので極力残したいんです。この赤の上に塗装出来れば剥がれにくい塗装が出来るんです。

そんな訳で地道にスケーラーという工具を使用して、時間を掛けて下処理しました。塗装は下処理が命です。これをどこまで丁寧に行うかで仕上がりが決まります。

剥がし終えたら

ヘッドを剥がします。

カーボンだらけですね。こんな感じにエンジンの中は汚れています。

カーボンを全て落とします。

ロッカーカバーは剥離剤を使用せずに(鉄板を痛める為)地道に削って剥離しました。 純正の黒の塗装はいい加減なのでこれは剥離するのがベスト。

個別に塗装。この方法にこだわってます。

アルミのパーツの腐食が酷い場合は、組み上がってからミッションケースをクラッチハウジングごと塗装しますが、アルミパーツが綺麗な場合はアルミの美しさを活かしたい。

それから、純正は塗装したエンジンを加工しているので、研削された部分には塗料がのっていません。ボルト類も勿論。

私のこだわりは、いかにもイジリました!という仕上げはあまり好みでないです。さりげなく、改造されているのが好きなんです。もともとそうであったかのようなオリジナルの様な仕上がりをいつも目指します。

だけど、速い。でも乗り易く快適。

そしてボンネットを開ける度に、見惚れるっていうのが理想です。

塗料が半乾きのタイミングで、研削された部分の塗料をスクレイパーで削り落とします。

使用した塗料は「英国製のエンジンラッカ―」です。

一液で乾燥が遅いし、塗りずらいのであまり使用されません。

組み上がってエンジンを掛けた熱で完全硬化する感じなので、それまで傷が付きやすく気を使うからです。

しかし、耐久性、雰囲気は最高です。さすが、専用品ですね。

私は面倒でもこの塗料以外でミニのエンジンを塗装する気はありません。

長い目で見て、ベストな選択をさせて頂きます。

続く

 

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エアコン修理よりも・・・。

2012年07月07日 | 整備記録簿

エアコン修理のマーク2ワゴンのつづきです。

オーナーからすれば、エアコンが効かないのは辛い。

しかし、エアコンよりも重要な故障箇所を発見してしまいました。発見してしまった者の責任として、オーナーに相談。修理する事になりました。

 

写真では、解りにくいですけど、カムカバーから激しくオイル漏れしてます。

一番オイル漏れが多い場所ですけどね。エンジンの上なので、ココからもれるとエンジン全体がオイルだらけになります。

何が問題になるかと申しますと、エンジンが汚れる事は勿論ですが、ファンベルト類などのゴム製品はオイルでおかされます。ベルトが滑ったり切れたりします。そうなるとウォーターポンプが駆動されなくオーバーヒートやオルタネーターが回転せずにバッテリーあがり、エアコンも効かなくなります。

この程度ならまだマシ。オルターネーターとかエアコンのコンプレッサー本体が壊れる事もあります。そうなると結構な修理費用になります。点火系にオイルが漏れるとオイルで漏電してエンジン不調やエンジン停止になります。これらの部品もオイルでおかされてダメになります。

一番最悪は、マフラーに漏れて・・・・。

そうなる前に、発見したら早めの交換が一番安上がりです。

このマーク2のエンジンV6で横置きなんで、一番面倒な部類に入ります。よって大体の車屋さんはやりたがりません。ディーラーなら間違いなく乗り換えを勧めます。大体10年10万キロ過ぎると起きる故障なので。

面倒な作業が多い(笑)当店では、普通に治しますよ。

カバー外して、フロント側のバンクの3発は簡単にアクセスできます。

問題なのは、リア側のバンク。インマニの脱着が必要になります。

インマニ、エアークリーナー、スロットルボデー、各配線、スロットルボデーに行っているクーラントホース、各バキュームホース、各ステー、点火系一式などなと沢山取り外します。

ちなみにカムカバーも写真では外してあります。

これが取り外した、カムカバーの裏側。V6なので2つあります。

写真左側の黒い丸いパーツはプラグホールのオイルシール。

このバーツはカムカバーに圧入されており、抜けないようにロックされています。

純正ではオイルシールだけの交換は出来ないようになっており、カムカバーごとの交換になります。オイルシール交換すればまだまだ使えるんですけどね・・・。

カムカバーごとの交換だと結構な費用になります。

しかし、実はこのオイルシール、社外品で存在するんですよ。ディーラーではこういう部品使えないから(メーカーの看板背負っているので純正パーツしか使えないのは仕方ないですね)高い修理費用になってしまいます。

当店の考え方は、使えるものはとことん使うなので社外のオイルシールを打ち替えて対応します。

ちなみに、このオイルシールがダメになると、プラグがオイル浸しになって漏電してエンジン不調になります。それでも放置すると高価なダイレクトイグニッションコイル自体を壊します。

カムカバーパッキンも交換して逆の手順で組んで終了。

オイルの漏れて汚れたエンジンルームも洗浄しました。ゴム製品をこれ以上、ダメにしない為に。

エアコンの修理はブロアレジスターというパーツ。

これの他に、もう一つ使っているのでそちらも交換です。

オートエアコンなので、お金が掛かっていますね。

手動式なら、針金がくるくるとコイル状に巻かれた抵抗なので安いんですけどね。

18万キロ走っているんで、いろいろ壊れますがまだまだ絶好調です。

ちゃんとメンテすれば車なんで20万キロは余裕。

30万キロいけると思いますよ。

ミニのエンジンなんて、半端なく耐久性高いです。

じつは、まずエンジンオーバーホールなんて必要ないくらい磨耗しません。

カリカリにチューニングしてあれば別ですけどね。

よく、エンジンオーバーホール済みって言って売っている車。本当かな?って思ってしまいます。

オイル漏れの修理しただけの気がします。

ちなみに、今回マーク2で修理した内容。

ミニなら、1/5以下の手間の作業です。部品も安いし。

ちょっとでも不安に思ったら是非相談してください。相談するだけじゃ、料金なんて発生しませんから(笑)

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エアコン修理

2012年07月05日 | 整備記録簿

 

なんだかムシムシしますね。


この時期になるとエアコン修理が入庫しだします。

国産車でも修理しますよ。

ミニでも国産車でも、基本は同じですからね。

ミニだけではなく、いろんな車を修理してミニにフィードバックしてます。


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