なお色の手紙

行ったり来たりのありふれた毎日が、
キラッと光る宝探し、
本能と煩悩のおもむくまま、
語り合えたらうれしいなあ。

甘かった

2023-01-19 08:43:41 | Weblog


いや〜参りました。
スネ夫が、いよいよ還暦を迎える。

彼は、昔から心身ともに健康を維持するのが難しいタイプで、
若き頃から仕事をよく休む人でした。

今でこそ、働き方改革で、風向きは変わりつつありますが、私たち世代では余程の事が無い限り、
欠勤したり、有給使ったり出来ない環境で、増して彼の職業は技術職、薄給でハードな仕事です。


朝、起きて来て、一目で今日は休むだろうな〜と解る感じ。
フラフラする、と言ってずっとため息を繰り返す。


若い時ですら、毎月一回は欠勤していて、私はあまり理解出来ませんでした。
私自身、元気でしたし、父は生真面目で兎に角必死で働く人だったので、若い男性がちょくちょく
仕事を休むなんて、結婚した当初は違和感を覚えたものです。

かといって、不真面目な訳でなく、向上心もある、仕事が出来ない方でも無い。
ただ、それが故に辛くなってしまう様で、悩むタイプ。

働き盛りの頃にヘルニアに成った事もあって、失業。
就活中に交通事故、今度は膝を悪くして、療養。

そんなこんなで、7〜8回転職。
まあ、辞める理由は、色々ですが、都度次の仕事を見つけて働くので、仕方がないとしか言い様が無かった。

父は定時制高校に通い、16歳で国鉄に入り、役40年働いた人なので、そういうサラリーマン的な姿しか知らず、
給料は上がるもの、終身雇用が普通と思っていた私には、厳しい夫でありました。


しかし、現在の職場に巡り会ってから、理解者も多く、働き易い環境でここを最後の職場にしたいと言う。
そのせいか欠勤もせず、働き振りも認められ、薄給は変わらないが、福利厚生はしっかりしているし、
満足していた。


今後も条件は変わらず、働き続けて貰う、と言う上司の言葉を鵜呑みにしていたスネ夫。
しかし、昨日帰るや否や、「悲しいお知らせがある」と言う


封筒を持っていたので、もしや健康診断で、癌でも見つかったかと青くなった私だが、
そうでは無いらしい。


どうやら面接をして、60歳で定年退職、再雇用には成るが給料がかなり減額されるらしい。
勤続年数が短いので、退職金も無い。

だよね〜〜〜〜〜と、思う私だが、スネ夫は現状維持と信じていて、仕事も頑張っていたので
ショックだったらしい


会社としては、当初条件変わらずと本当に考えた節がある様だが、定年を迎えた方がもう一人いて、
こちらはそのまま、あちらは減額、それは無理な話で、今後の事を考えたら、前例を作るのはちょっと・・
小さい会社とはいえ、人情で決められる訳もなかったのである。


ん、ごく自然な流れであるが、ま、寝耳に水、急に減額と聞かされスネ夫は見る影もない。
ハァ〜と何度もため息をつき、これから資格も取らされて、仕事増えるのにな〜
仕事内容増量で給料が減額って、モチベーションがねぇ、世のサラリーマンは概ねこんな感じかな。
いや、世のサラリーマンはここまで薄給ではあるまい、元々が低いのに更に下がるのだぞっ


仕方ないよ、60過ぎたら皆んなそうらしいよ、働き易い職場で働けるんだから、
その方が大事だよ、と、慰めるしか無い。


そう言いつつ、心は号泣する私である。
だって、聞いてないよ、小さい会社ならではの温情で、そのまま使ってくれると聞いてたよ。

ヤバイよ、ヤバイよ、何減らす、どこ減らす、食費、先ずは食費。
あと、公共料金凄いよ、ガソリン、灯油、電気、水道、ガス、全部高いよ我が家。

そして、仕事無いのよ私、どう成るどう成る、切られたらどうする〜〜〜転職か就活か、
母の事もあるし、そろそろ家に居ていんじゃねって思ってたけど、無理かぁ


いよいよキリギリス、ギリギリス、いやマイナスだよぉおおおおおおおお
遠征とか無いわ〜〜〜もう無いわ〜〜〜〜〜

気付くのが遅いシーラカンスーーーーーーーーーーーーーー



私の周りにもそりゃ同級生とか、還暦の人居るけど、
皆んなちゃんとしてるから、今更こんな事話せないので、ここで言ってるアホです。










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