JabBee's note

キクチシゲルの日々の泡・・・

TOM FREUND / Collapsible Plans

2011-10-04 22:59:19 | 日々のこと
トム・フロインド。

何とも男気を感じる音楽なのだ。

決して男臭いという訳ではない。
繊細な部分もたくさんある。
ほとんどがアコースティックギターをフィーチャーしたサウンドだ。
ドラム、パーカション、ウッドベース、そして全面的にベン・ハーパーがワイゼンボーンのスライドで参加している。
曲によっては、チェロ、バイオリンといった生の弦が鳴る。
印象は全体的に、どちらかと言えば地味だし、渋い。
曲は、シンプルでフォーキー。
そして、歌う声はハスキーで、やっぱり渋い!。

しかし、シンプルであればあるほど、この人には独特のものをかんじてしまう。
なんとも、小細工無しで自身の内面をさらけ出してくる印象。
このあたりに、『男だなあ』って感じ入ってしまうのだ。
聴けば聴くほどに、だ。

このアルバムは、JabBeeでドラムを叩いているGATZに教えてもらった。
二人で、リハの帰りかなんかで、車で「シゲルさん、いいのみつけたんだよ。」って聴かせてもらった。
「うわっ、ベンハーパーのフォークナンバーみたいだなあ。音も(録音)も凄くいいし。だれ?これ?」って。。
そしてら、「ベンが全面的にワイゼンボーンを弾いてるっすよ。」って。

こんなアルバムを作りたい!って思ったなあ。素直に。

やっぱり俺は、シンプルなモノが好きなんだと思う。
シンプルと言うのは、簡単で、とても難しい。
考えが足りなく、適当にまとめたモノはシンプルとは言わないのだ。
奥の奥までわかってた上で、贅肉を削ぎ落とし、最小限の核となるものを伝えるために、最良の決断を下したもの。
男の音楽だと思う(笑)。
ちょうど、ジョン・レノンとかね。
中学生レベルの歌詞(英語詞ね)に、宇宙の様な深みを持つ。

トム・フロインド。随分昔からベン・ハーパーとは友達だったみたいだ。
なんだか、わかる気がする男同士だ。
ベンのスライドギターは、本当に切なくて、ぐっと来る。
きっと、ホントに好きなんだろな、トムの音楽が。

音楽的には、かなり繊細だと思うし、じつは細かいところまでよく考えられたアレンジだ。
そして、古い音楽に対する愛やリスペクトを感じるが、その音楽はオリジナルだ。
ありそうでないのだ。
こんな音楽は。

もう、俺にとっては、両手放しで万歳してしまう、お気に入りだ。
泣けるんだよ。
この男。
ホントに。
2008年。



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2 コメント

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Tom Freund (Goatee)
2012-01-07 01:38:04
はじめまして。
Tom Freund、2-3月に来日いたします。
ご都合つきましたらぜひ!
http://www.cafegoatee.com/tomfreund2012.html
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わお! (JabBee shigeru)
2012-01-10 13:32:50
お知らせありがとうございます。
ぜひ都合つけてどれか行きたいです。
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