その昔、この前書いたサンハウスと、ブッカホワイトのカップリングのVHFを初めて手に入れたときだった。
もちろん当時はまだDVDなんてものは無くて、ヴィデオが普通だった。今も家にあるがYazooというブルーズの専門レーベルからでていたヴィデオだった。
そのヴィデオを再生してすぐだった。
ドアップの黒い手が映り、デルタスタイルのブルーズをアコギでベラベラっと奏で、
「Hello! My name is Taj Mahal!」と自己紹介してベラベラッと解説を始めた。
そう、サンハウス、ブッカホワイトのヴィデオのオープニングの解説をしていたのだ。
本編の映像にはもちろんノックアウトされたのだが(当時は結構貴重だったんだよ。ヴィデオ化)、まずこのオープニングのタジマハールにやられてしまった。すごくフランクな雰囲気でアコギを弾いていて、それが全くもってかっこいい!しかもデルタスタイルといっても、何となく自分のスタイルを感じさせるメチャクチャセンスのいいギターだったのだ。
すぐにタジマハールのCDを探しにいったよ。
一気に3枚くらい買って、聴いた。
弾き語り、バンドスタイルといろいろあってどれもかっこ良くてさ。よくクレジットを見ると当時ばっちりハマっていたジェシエドデイヴィスがギターを弾いていて狂喜したなあ。
そして、最後に聴いたのが見るからにジャケットからして雰囲気の違っていたこのアルバム、ミュージック・ファ・ヤだった。
当時の俺には、「なんだろ?これは?」って感じだったな。(笑)
全然ブルーズじゃない。
よくわかんなかったねえ。でも嫌いじゃなかったんだ。
何年か経つうちにだんだん好きになっていったアルバムだ。今じゃ大好き。もしかしたらタジのアルバムで一番を争うくらい好きかも。
到底ジャンルなんて言葉ではくくれない複雑に絡み合ったいろんな要素がそこにある。ブルーズだったりフォークはもちろん、カリブの島々のとにかく様々な音楽的要素がたっぷり入っている。リズムのアンサンブルも複雑にいろんな楽器がからみあっていて凄い。
他では聴けない音楽。何とも形容できない。
ソプラノサックス、アルトサックス、スティールドラム、ドラム、パーカションいろいろ、ハンドクラップ、カリンバ、ドブロギター、ハーモニカ、クラリネット、とにかくいろんな楽器がいろんな要素を構築している。
そして、それが複雑に絡み合ってはいても、結果としてめっちゃくちゃご機嫌なポップミュージックがそこにある。
きいていて楽しくなる。
ブルーズをルーツとしながら、そこから世界中に点在する様々なルーツ音楽を有機的に自然に結びつけて独自の音楽を作り上げる。
本当の意味でのボーダーレスだと思う。
音楽人としてこれほどの音楽的懐を持った人。
そして、愛すべきダミ声。
サイコーだ。
ここには文化や人種の壁など感じさせない。
ただひたすら気持ちのいい音楽があるだけなのだ。
これをこの時代にやっていた事が奇跡だと思う。
言葉が無い。
1977年。アメリカ。
もちろん当時はまだDVDなんてものは無くて、ヴィデオが普通だった。今も家にあるがYazooというブルーズの専門レーベルからでていたヴィデオだった。
そのヴィデオを再生してすぐだった。
ドアップの黒い手が映り、デルタスタイルのブルーズをアコギでベラベラっと奏で、
「Hello! My name is Taj Mahal!」と自己紹介してベラベラッと解説を始めた。
そう、サンハウス、ブッカホワイトのヴィデオのオープニングの解説をしていたのだ。
本編の映像にはもちろんノックアウトされたのだが(当時は結構貴重だったんだよ。ヴィデオ化)、まずこのオープニングのタジマハールにやられてしまった。すごくフランクな雰囲気でアコギを弾いていて、それが全くもってかっこいい!しかもデルタスタイルといっても、何となく自分のスタイルを感じさせるメチャクチャセンスのいいギターだったのだ。
すぐにタジマハールのCDを探しにいったよ。
一気に3枚くらい買って、聴いた。
弾き語り、バンドスタイルといろいろあってどれもかっこ良くてさ。よくクレジットを見ると当時ばっちりハマっていたジェシエドデイヴィスがギターを弾いていて狂喜したなあ。
そして、最後に聴いたのが見るからにジャケットからして雰囲気の違っていたこのアルバム、ミュージック・ファ・ヤだった。
当時の俺には、「なんだろ?これは?」って感じだったな。(笑)
全然ブルーズじゃない。
よくわかんなかったねえ。でも嫌いじゃなかったんだ。
何年か経つうちにだんだん好きになっていったアルバムだ。今じゃ大好き。もしかしたらタジのアルバムで一番を争うくらい好きかも。
到底ジャンルなんて言葉ではくくれない複雑に絡み合ったいろんな要素がそこにある。ブルーズだったりフォークはもちろん、カリブの島々のとにかく様々な音楽的要素がたっぷり入っている。リズムのアンサンブルも複雑にいろんな楽器がからみあっていて凄い。
他では聴けない音楽。何とも形容できない。
ソプラノサックス、アルトサックス、スティールドラム、ドラム、パーカションいろいろ、ハンドクラップ、カリンバ、ドブロギター、ハーモニカ、クラリネット、とにかくいろんな楽器がいろんな要素を構築している。
そして、それが複雑に絡み合ってはいても、結果としてめっちゃくちゃご機嫌なポップミュージックがそこにある。
きいていて楽しくなる。
ブルーズをルーツとしながら、そこから世界中に点在する様々なルーツ音楽を有機的に自然に結びつけて独自の音楽を作り上げる。
本当の意味でのボーダーレスだと思う。
音楽人としてこれほどの音楽的懐を持った人。
そして、愛すべきダミ声。
サイコーだ。
ここには文化や人種の壁など感じさせない。
ただひたすら気持ちのいい音楽があるだけなのだ。
これをこの時代にやっていた事が奇跡だと思う。
言葉が無い。
1977年。アメリカ。