最近、急に、『涼しい』を通り越して、ちょっと寒いくらいになってきた。
日が暮れるのも、だんだん早くなってきて、『秋だなあ』と感じる。
一日の中で、夕暮れ時に感じる、ある種の寂寥感。
同じように一年の中で、寂しさ、切なさを、この時期から晩秋にかけて毎年感じる。
たぶん、これは人間の中に太古の昔からインプットされてきたバイオリズムなのではないかしら?と、毎年思ってしまう。
昼と夜を繰り返す一定のリズム。
まず人間を構築する細胞があり、その細胞をさらに細分化していくと、核になって、その核を構成する物質を分解していくと、最後にはごくごく微小なヴァイブレーションになると言う。その波形は実は宇宙の根源的な一定のリズムであって、それが地球の自転、公転、いわゆる宇宙を司るリズムだと、かなり大雑把だが、こんな類いの話を昔聞いた事がある。
なるほど、人間の身体には細胞の生死があり、人間の感情には、誰にも多かれ少なかれ躁鬱のバイオリズムがあり、一日の中にも昼夜のバイオリズムがあり、月の満ち欠けや、一年の中での気候の変化など、全て繋がってんのか。
だから、俺みたいに、のほほんと暮らしていても、何かを感じてしまうのか。
だったら、なるべく素直にそれに従うべ。
というわけで、こんな切ない、切々とした季節に、聴きたくなるこんなミュージック。
ファイスト。
カナダ出身の女性シンガーソングライター。
Let it Dieというこのアルバム。
ファイスト自身の透明感のある歌声に、なぜか懐かしさに似た寂寥感をかき立てられる楽曲。
暖かいんだけど、その暖かさと表裏一体になった『影』も感じる不思議な感覚。
きっとこの人の、これまでの音楽的、人生的見聞が影響しているのだろうが、その暖かさと影にかなりの知性を感じる。
きっと、ジョニミッチェルとか好きなんじゃないかなあ。
そして、もう一つの大きな要因は、録音とミックス。
かなり、独特。
メインになっているのは、ピアノやアコギなどのアコースティック楽器がほとんどで、隠し味的に打ち込みやサンプル音。
大げさな仕掛けみたいなモノはないが、ナチュラルでさりげなくありながら、その随所にただようリヴァーヴ、ディレイ、様々なエフェクトを施した音像に並々ならぬこだわりや、確信犯的な意志を感じる。
極上のアンビエント感。
タイトル曲のLet it Dieは、
『さよならして忘れましょう。
失恋で一番悲しい部分は始まりでもなく終わりでもない。
悲劇は最初の出会いから始まっている。』
という内容が、歌われる何回聴いても泣ける歌。
2005年。
日が暮れるのも、だんだん早くなってきて、『秋だなあ』と感じる。
一日の中で、夕暮れ時に感じる、ある種の寂寥感。
同じように一年の中で、寂しさ、切なさを、この時期から晩秋にかけて毎年感じる。
たぶん、これは人間の中に太古の昔からインプットされてきたバイオリズムなのではないかしら?と、毎年思ってしまう。
昼と夜を繰り返す一定のリズム。
まず人間を構築する細胞があり、その細胞をさらに細分化していくと、核になって、その核を構成する物質を分解していくと、最後にはごくごく微小なヴァイブレーションになると言う。その波形は実は宇宙の根源的な一定のリズムであって、それが地球の自転、公転、いわゆる宇宙を司るリズムだと、かなり大雑把だが、こんな類いの話を昔聞いた事がある。
なるほど、人間の身体には細胞の生死があり、人間の感情には、誰にも多かれ少なかれ躁鬱のバイオリズムがあり、一日の中にも昼夜のバイオリズムがあり、月の満ち欠けや、一年の中での気候の変化など、全て繋がってんのか。
だから、俺みたいに、のほほんと暮らしていても、何かを感じてしまうのか。
だったら、なるべく素直にそれに従うべ。
というわけで、こんな切ない、切々とした季節に、聴きたくなるこんなミュージック。
ファイスト。
カナダ出身の女性シンガーソングライター。
Let it Dieというこのアルバム。
ファイスト自身の透明感のある歌声に、なぜか懐かしさに似た寂寥感をかき立てられる楽曲。
暖かいんだけど、その暖かさと表裏一体になった『影』も感じる不思議な感覚。
きっとこの人の、これまでの音楽的、人生的見聞が影響しているのだろうが、その暖かさと影にかなりの知性を感じる。
きっと、ジョニミッチェルとか好きなんじゃないかなあ。
そして、もう一つの大きな要因は、録音とミックス。
かなり、独特。
メインになっているのは、ピアノやアコギなどのアコースティック楽器がほとんどで、隠し味的に打ち込みやサンプル音。
大げさな仕掛けみたいなモノはないが、ナチュラルでさりげなくありながら、その随所にただようリヴァーヴ、ディレイ、様々なエフェクトを施した音像に並々ならぬこだわりや、確信犯的な意志を感じる。
極上のアンビエント感。
タイトル曲のLet it Dieは、
『さよならして忘れましょう。
失恋で一番悲しい部分は始まりでもなく終わりでもない。
悲劇は最初の出会いから始まっている。』
という内容が、歌われる何回聴いても泣ける歌。
2005年。