Ｈａｍ

　ドモ，８月ですね．私の開局第一声は８月の夏休みでした．
　１９７３年の８月でしたから，あれから３３年が過ぎてます．３３年の間にアマチュア無線の世界も変わりましたね．今更なのですけど，ＪＡφＡＡＱ，羽入さんのブログ「柄目木庵」の記事「ときの広場」を読んで，色々と考えさせられる事がありました．．．小学生の頃から理科が好きで，電気工作が好きで，電磁石の不思議さから始まり，ゲルマニウムラジオを作って針金アンテナを自宅の屋根に張って，夜になるともう混信だらけで，どうして普通のラジオはチャント聞こえるのにこのラジオはダメなんだ？　なんて思ったりしながら，アマチュア無線を知り，中学生になって開局第一声は７ＭＨｚの空でしたねぇ．

　勢いがある時は，何でもＯＫみたいなところがあったりして，同じ思想の元で始まる時はベクトルが同じ方向なんでしょう．ところがしばらくすると，そのベクトルも少しずつ角度が変わり，それぞれのベクトルにギャップが増えて行くのでしょうね．

　客観的に見て，いわきの空も最近は賑やかになったのかならないのか，それはこれからでしょう．ただ，夜になると壊れたのか？　と思える程静かだった２ｍの空で，ひとつの周波数かも知れないけど，数人がＱＳＯしている事実は事実です．そして，言える事は，「アマチュア無線」が好きな人は，ゼロにはならないって事．だからいわきでもゼロではない事．北海道の片田舎で開局した頃から比べれば，減少傾向であろうと，３０年以上前よりは，アマチュア無線人口は多いはずです．

　絶対に空に出ろとか，必ずやれとかって自分の意志を他人に押し付ける事は，相手にとってプレッシャーの何物でもないし，まして，仕事では無い趣味の世界ですから，おかしな話でしょう．人はとかく群れたがる，自分の弱いところをフォロー出来る人に近づいてしまうのは誰でも一緒だし私も同類項．ただ，人間はそれに加えて，感性がついて回るから気の合う人でなければそれも出来ない．

　いわきオーロラグループの１５年には色々と浮き沈みがあったと思いますが，存続している事に敬意を表したいです．他人事みたいに話しますけど，確か，発足から２年が過ぎた頃でした，私が知ったのは．でも，強制的にとか積極的にメンバーになった記憶はありません．気付いたら一緒に楽しんでいた．これが凄い！　だから長く付合えるのかも．きっとメンバーをカウントしたらそれはそれは凄い人数になるかと思いますけど，実際に活動している人数はその数％でしかないかも知れません．ただ，その数％はいつも同じ人ではなく，入れ替わりしながら１５年が過ぎたのでしょう．だから，音沙汰の無い人がひょっこり現れても気にせず入っていけるところがグループとしてやって行ける秘訣でしょうね．自然体が一番でしょうか．海千山千の集団でありながら，自然体で進められる事って，簡単な様で難しいですよ．

　いわきオーロラグループが９月，１０月の特別局運用に向けて，具体的な話が少しずつ進んでいます．「ときの広場」って記事を読んで，ハッとしたところです．特別局の名のもとにいささか勢いがついているのかも．冷静に事を運ばないと，特定の人達だけの特別局で終わってしまう恐れを思ったのでした．注意しなければなりませんね．自分自身に対する戒めを込めて．

　追記：ところで皆さん，日頃，趣味は何ですか？　と聞かれて何と答えます？
　　　　私は今でも，いの一番「ハイ，アマチュア無線です．」って答えますよ．
　　　　昔からどんな時代になっていても．