最近、同軸ケーブル長とアンテナの抵抗値に関して、とても参考になる記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。
ケーブル先端にくっつけた抵抗値(アンテナの抵抗値に置き換えてOK)の種類に応じた、ケーブルのリグ側のインピーダンスの振る舞いです。面白いですね、
こんなに変化するなんて、スタックアンテナとかQマッチ設計でもしない限り、考える事は少ないと思います。
1/4λ長だと
1/8λ長だと
1/2λ長になると
同軸ケーブルでも、こんなに変化するとはビックリでしょう! 同軸ケーブルは長さに関係ないと思われがちですが、実は・・・・です。
これは、事実なのです。この変化を考慮して同軸長を決めるのが正解です。
この記事のURLは
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-34.ht
です。
インピーダンス表示は1/4、1/8、1/2長の結果の表示ですが、とても参考になりますね。
(マイクロストリップラインを使用した回路では積極的に利用しますし。)
ご存知かも知れませんが、「長さ」は波長短縮率を考慮した「電気長」である事に注意しなければなりません。
(なお元記事に「波形短縮率」とありますが、「波長短縮率」が正しいです。)
入力インピーダンスと出力インピーダンスの積が、ケーブルのインピーダンスの二乗 という関係になっています。
参考ですが・・・
ケーブルのインピーダンスを中心にしたスミスチャート上にケーブルの長さによるインピーダンスの挙動を示すと、スミスチャート上をぐるぐる回るだけだったりします。
(厳密には・・・ケーブルのロスを考慮するとだんだん中心に向かう挙動になるはず。)
誤>「長さ」は波長短縮率を考慮した「電気長」である事に注意しなければなりません。
正>「長さ」は「電気長」であり、実際のケーブルの長さは、波長短縮率を考慮しなければなりません。
失礼しました。
久しぶりですね。ご覧頂いていると思うと記事を書く意欲が沸きます(*^_^*)
当局も最近少しスミスチャートに触れてみましたが、同軸の長さを変えてもチャートの1を中心にクルリと円を描くだけだと知り、SWRは変化しないと言う事も分かりました。
今まで食わず嫌いでスミスチャートには手を出さなかったんですが、随分便利だなという感じです。
それと、同軸長は物理長ではなく、短縮率を考慮した電気長でという件も了解です。
でも、アマチュアの場合はバンド幅があるので、普通は良く使う周波数か、バンドの中心周波数を使って計算しますが、リアクタンスが気にならない許容できる長さというのはどの程度でしょうね。
今回の記事では、虎の巻みたいに結果を表示していますが、1/4λ長の先端抵抗値10、20、50、100Ω、1/8λ長の10、50、100Ωの時、リグ側のインピーダンスはどういう計算式で出したのか知りたいなと思っています。
アンテナハンドブックとかひっくり返してみようと思っていますが、もし、ご存知でしたら出来るだけ易しく解説して下さいませんか?<(_ _)>
エクセルで組んでみました。
中心周波数の波長と比べてバンドエッジでは何パーセントの差があるか、という考え方で見ればよさそうな気がします。
(この考え方でいっても、10m,6mは、アンテナから見るバンドが広いという事が良くわかります。)
この問題も、任意長同軸の入出力インピーダンス計算が出来るアプリを見つけられれば解決しますね。
探してみます。