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フィンランド建築・デザイン雑記帳

フィンランド・ファン仲間の会報誌に寄稿した原稿から、
チョット書き留めておきたいこと、昔の思い出・備忘録

2006年 「Design Forum Finland」  ヤングデザイナー・オブ・ザ・イヤー。

2006年04月03日 | デザイン

「2006年・ヤングデザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選出されたミッコ・パーカネン(左)とユッカ・コルピヘテ(右)
Quoted from 「Design Forum Finland」


2006月3月、フィンランドの「デザイン・フォーラム・フィンランド(Design Forum Finland)」は、2006年の「ヤングデザイナー・オブ・ザ・イヤー(Vuoden nuori muotoilija)」にユッカ・コルピヘテ(Jukka Korpihete)とミッコ・パーカネン(Mikko Paakkanen)を選出し、賞金としてそれぞれ5000ユーロ(約70万円)を贈呈したと、フィンランドのメディアが報じている。
ミッコ・パーカネンは一昨年開催された「竹 Meets フィンランドデザイン展」で日本の竹を用いた作品を発表し、ハンヌ・カホネン(Hannu Kahonen)らと共に来日しているのでご存知の人も多いだろう。今最も注目されている若手プロダクト・デザイナーの一人である。


2006月3月、フィンランドの「デザイン・フォーラム・フィンランド(Design Forum Finland)」は、2006年の「ヤングデザイナー・オブ・ザ・イヤー(Vuoden nuori muotoilija)」を発表した。
この賞は「フィンランド工芸デザイン協会(Finnish Society of Crafts and Design)の設立125周年を記念して2000年に設立され、今年で5回目になる。
2006年度の受賞者はプロダクト・デザイナーのユッカ・コルピヘテ(Jukka Korpihete)と家具デザイナーのミッコ・パーカネン(Mikko Paakkanen)で、どちらも既にプロとしての実績があるが、現役の学生(ヘルシンキ芸術大学=University of Art and Design Helsinki)でもある。

この賞の目的は、グラフィック・デザインやインテリア・デザイン、工芸、プロダクト・デザインなどの若手デザイナーの活躍を奨励することであり、オリジナル性や技術などを評価し賞が贈られる。 賞金は各々5000ユーロ(約70万円)で「フィンランド文化財団」より寄贈される。

ミッコ・パーカネンは、既に彼の家具やプロダクトの作品が製品化されており、賞も受賞している。
彼の作品は、現代社会からの影響も多いが、古典的な美しさやハーモニーを持っていると評価されている。
ユッカ・コルピヘテは、照明器具デザインの分野で活躍するとともに、光を用いたプロジェクトも多く発表している。
彼の手法は非常に繊細で、印象派の画家のように光と影を表現するという。

受賞者の一人、ミッコ・パーカネンの名前を聞いて、オヤッと思う人もいるかもしれない。 彼は一昨年11月末から12月、東京・新宿のパークタワーで行われた「竹 Meets フィンランドデザイン展」で日本の竹を用いた作品を発表している。
展覧会の期間中 ハンヌ・カホネン(Hannu Kahonen=フィンランドで最も活躍しているプロダクトデザイナーの一人)らと共に来日していたので実際に会った人も多いだろう。
今、注目される若手デザイナーの一人で、今後の活躍が楽しみである。


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「2006年 ヤングデザイナー・オブ・ザ・イヤー」

審査員はユッカ・サヴォライネンとデザイナーのイルッカ・スッパネン、展覧会のチーフ、メルヤ・ピュルカネン、そして最高責任者のイルポ・サンタラ。

過去の受賞者は以下のとおりである。
2000年 デザイナー、ハッリ・コスキネン(Harri Koskinen)、イルッカ・スッパネン(Ilkka Suppanen)
2001年 インテリア・アーキテクトのカロラ・サヒ(Karola Sahi)、建築家のエエヴァ・リソヴィウス(Eeva Lithovius)
2002年 デザイナーのトゥーリ・アウティオ(Tuuli Autio)とピリ・タンミネン(Pyry Tamminen)
2005年 グラフィック・デザイナーのアンティ・ヒンクラ(Antti Hinkula)とテーム・スヴィアァ(Teemu Suviala)

また、今回の受賞に関しての展覧会(Vuoden nuori muotoilija)がヘルシンキの「Design Forum Finland」で3月10日から4月2日まで行われた。

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【写真1】 ミッコ・パーカネンの作品1、「Nietos」 2002年 Avarte社



【写真2】 ミッコ・パーカネンの作品2、「Kite」 2004年 Avarte社



【写真3】 ユッカ・コルピヘテの作品1、「ARA」 2001年 Byrolights社



【写真4】 ユッカ・コルピヘテの作品2、2005年 Byrolights社



【写真5】 「竹 MEETS フィンランドデザイン展」での
ミッコ・パーカネンの日本の竹を用いた作品「椅子」



【写真6】 「竹 MEETS フィンランドデザイン展」での
ミッコ・パーカネンの日本の竹を用いた作品「ランプシェード」



【写真7】 「竹 MEETS フィンランドデザイン展」での
ミッコ・パーカネンの日本の竹を用いた作品「鍋敷き」

写真は「Design Forum Finland」より
Photos Quoted from 「Design Forum Finland」


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