フィンランド建築・デザイン雑記帳

フィンランド、NATO加盟を記念した切手を発行



2022年2月、ロシアのウクライナへの侵攻が勃発し、世界の情勢は緊迫化した。
この戦争は、どのような終わりを迎えるのだろう?

フィンランドは第2次世界大戦以後、長く続けてきたロシア(ソ連)への友好政策、中立(軍事的非同盟)の立場からNATO加盟という歴史的な大転換へと舵を切った。
約11か月に及ぶNATO加盟申請手続きを経て、2023年4月4日にNATOに加盟。
フィンランドの郵政会社「ポスティ Posti oy」は、2023年9月、フィンランドのNATO加盟を記念する切手を発行した。 建築の話題ではないが、フィンランドのNATO加盟に関する記念切手を紹介しよう。

切手のデザインはイルッカ・カルカイネン(Ilkka Kärkkäinen)氏で「切手は、NATO各国の国旗の色を縞模様に配置し、NATO諸国のコミュニティを象徴している」との事。
この切手が発行された時、同時に進められていたスウェーデンのNATO加盟は、まだ保留中であった。 フィンランドの郵政会社、ポスティ(Posti oy)は、加盟が認められた時には、スウェーデンのNATO加盟を祝う、記念切手を発行すると述べていた。





バルト三国の一つ、エストニアはフィンランドと歴史的、文化的、言語的なつながりを有している国で、距離的にもとても近い。 首都タリンは、フィンランドとはヘルシンキ湾をはさんで約80km、ヘルシンキからフェリーで2時間の近距離である。
エストニア語はフィンランド語にとても似ていて、いつもゴチャゴチャになってしまう。

既にNATOに加盟しているエストニアは、フィンランドの1年にも及ぶNATO加盟獲得活動において、フィンランドの最も強力な支持者だった。
そんな関係もあり、エストニア郵便・オムニバ(OMNIVA)は、フィンランドの加盟と同時にNATO加盟を記念した記念切手を発行した。 

フィンランドの新聞「ヘルシンギン・サノマット(Helsingin Sanomat)」は、オムニバ会長のマルト・マジ(Mart Mägi)氏の「フィンランドのNATO加盟は歴史的な出来事であり、この切手はこの非常に重要な瞬間を記念し、フィンランド国民への支持を表したものだ」という言葉を伝えていた。
切手をデザインしたデザイナーの、ジャーン・サール(Jaan Saar)氏は、「切手はフィンランドの国とNATOのマークを描き、国旗の白と青をメインカラーとしている」と説明している。





フィンランドの郵政会社「ポスティ Posti oy」は「私たちは、スウェーデンがNATOの加盟国になったら切手でその加盟を祝う」と表明していたが、今週の水曜日(2024年5月8日)に、その切手が発行された。
切手のデザインは、アンシ・カハラ(Anssi Kähärä)氏で、「スウェーデンとNATOの国旗が象徴的に絡み合っている。 それを強調し、シンプルなデザインとなるように努めた」と述べている。

スウェーデンでも、自国のNATO加盟を記念した切手が、発行されたのではと「スウェーデン郵便・postnord」のウエブサイトを探してみたが、見つけられなかった。
スウェーデンでは記念切手は発行されなかったのだろうか?

探していて、代わりに僕の好きなスウェーデンの伝説的ポップグループ「ABBA (アバ)」の「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」1974年の優勝から50年を祝う、3枚組の記念切手 (2024年4月6日発行) を見つけた。
ABBAが世界の音楽界にデビューしてから、もう50年も経つのですね!!


ABBA Victory at Eurovision, 50 Years 1974-2024
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