見出し画像

フィンランド建築・デザイン雑記帳

アールトのランプ、A 330(ゴールデン・ベル)を分解掃除する。



25年ぐらい前にヘルシンキのアルテック(Artek)で購入したアールトのランプA330、別名ゴールデン・ベル (Golden Bell)。
オリジナルはアールトがヘルシンキのサボイ・レストラン (Restaurant Savoy) の為に1937年にデザインしたコードペンダントである。 
我家の食卓の照明器具として長年愛用しているが、キッチンからの油煙と埃で、どうしても汚れやすいし、掃除もしずらい。 
そこで、2年おきぐらいに分解掃除をしている。
アルテックの人達には一寸見せたくない写真だが・・・・・照明器具のパーツ構成なども良く分かる。



かなり汚れてしまったアールトのA330。
コードペンダントの引掛キャップ(シーリング)を外し、照明器具をはずす。

分解掃除をする場合の鉄則1は、ネジや小さな部品をなくさないこと。
まとめて皿やカップの中に入れると良い。
鉄則2は、再度組み立てられるように、組立の手順を覚えておくこと。
忘れそうな場合、スケッチやメモをする、デジタルカメラなどで記録しておくのも良い。
再組立が不可能、危険な個所、自信が無い個所などは分解しないこと。
ということで、作業開始。



器具最上部でコードを止めている白いキャップをまわして外し、ドライバーでコードを外すと、一番上のお椀のようなカサがはずれる。



カサの部分のネジ(3箇所)を取り外すとカサが外れる。
パーツの構成は単純なので、分解組立は簡単だ。
オリジナルのベークライト製電球ソケットは、だいぶ前に熱で硬化し割れてしまったので、東急ハンズ(DIY店)で購入した白い磁器製のソケットに交換してある。



バラバラに分解したA330ランプ。
アールト照明器具のパーツの構成、組立の思想など分かり興味深い。



洗剤を使って水洗い。
傷が付かないように洗剤で洗う。 
洗剤はキッチン用の中性洗剤やハンドソープを使っているが、油汚れも落せ、手が荒れなくて具合が良い。



水分が残らないように充分に乾かす。 
乾いたら柔らかな布などで再度磨く。



分解掃除後、分解の逆の行程をたどって組立。
組立が完了した様子。
汚れが落ちてスッキリ、元の輝きが戻って満足、満足。





【追加の写真】 前回の分解掃除から3年も経ってしまい、全体的に汚れが目立ってきたので再度、分解水洗い掃除することにした。
以前は苦にならない楽しい作業だったが、年々億劫となり今回は、分解を最小限としての掃除にした。
1番上のお椀のようなカサと、その下のメインの傘だけ外し、他はそのまま水洗いすることにした。
要は、電球ソケットに水が入らなければOKでしょ! と、ソケットをビニールテープで巻き、水の進入を防止した上で作業開始。

ソケット内に水が入ってないか確認し、十分に乾かして、作業は完了。
分解箇所が少ないので掃除は簡単、これからの分解水洗い掃除は、この方法で! となりそうだ。



分解したのは最小限。 一番下についているリングも付けたままで水洗い。


【写真・撮影】 管理人
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アルヴァ・アールト」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
2022年
2010年
2007年
人気記事