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フィンランド建築・デザイン雑記帳

Kesakuu( 6月 )夏、フィンランドの気候


フィンランド北部、ラップランド地方の「真夜中の太陽」
ラップランドでは、夏至をはさんだ数週間は、太陽が沈まない白夜となる。
太陽は、真夜中でも沈まずに地平線の上を横に移動し、再び上昇する。
Photo : Quoted from 「Virtual Finland homepage」

    
フィンランド気象庁の天気予報は、この何日間かラップランドの都市、ロバニエミの気象は 「ROVANIENI Sun does not rise or set today」 と伝えている。
ラップランドは、太陽の沈まない「白夜」の季節である。 
そして、あと10日もするとフィンランド夏のビッグイベント 「ユハヌス(Juhannus 夏至祭 6月23日-24日)がやってくる。


「Kesäkuu(ケサクー)」とは、フィンランド語で「6月」のこと、Kesä(ケサ)は「夏」を意味し、kuu(クー)は「月」を意味する。
文字通り「夏の月」が6月である。
(フィンランド語を覚えるとき、今朝喰う(けさくう)のが6月で、夜喰う(よるくう)のが12月(Joulukuu=正確にはヨウルクー)と覚えた。)

6月というと日本では、梅雨の真っ最中で初夏という言葉も似つかわしくないが、フィンランドでは夏の真っ盛り、人々が1年のうちで最も待ち焦がれている月でもある。
学校は6月のはじめから夏休みとなり、人々はこの時期に 3-4 週間の長い夏休みを取る。

フィンランドの気象庁は、ロバニエミの天気予報を 「気温25度C、晴れ、日の出日の入り時刻=太陽は上がりもしないし下がりもしない」 と報じている。

ラップランドは既に一日中太陽の沈まない白夜の季節に突入している。
5月1日のヴァップ(Vappu=春のお祭り)では、湖や川には所々氷が残っていたのに、6月に入って急速に夏の気候となった。

6月14日(水)、フィンランド各地の天候は
Helsinki   晴れのち曇り 最高気温 25度C 日の出03時57分、日の入り22時46分
Tampere  晴れのち曇り 最高気温 27度C 日の出03時45分、日の入り23時07分
Rovaniemi 曇り時々晴れ 最高気温 16度C 日の出、日の入りなし

ちなみに 東京の日の出は04時24分、日の入りは18時57分でした。

世界各都市の天気を見るとき、僕がよく利用する「BBC WEATHER」というイギリスのウェブサイトがあるのだが、そこの 「5day forecast」 を観ると、気候の変化が見て取れ、興味深い。
ヘルシンキの日の出時刻は毎日1分程づつ縮まり、日没時刻は1分程づつ伸びているのがわかる。
6月初旬の日の出、日の入り時刻の変化は著しく、数字が5分以上の長さでどんどん変っていくのにはビックリした。

フィンランドの南に位置するヘルシンキや、真ん中辺りのタンペレでは、太陽が一日中沈まない完全な「白夜」になることは無いが、それでも沈んだばかりの太陽が3~4時間ほどで、又 顔を出すのには驚いてしまう。
フィンランドに居た頃、よく思った事は、人間は時計やカーテンなどの文明の利器があるから良いけど、鳥や牛たちは、この時期寝不足でノイローゼにならないのだろうか?・・・・・と。
何人ものフィンランド人に何回となく質問したが、いまだに明確な答えはない。
彼らにとっては、アウト オブ マインドの事柄なのだろう。



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