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我が家では、食卓の椅子としてアルヴァ・アールトの「チェアー69」とハンス・ウェグナーの「CH-24 (Yチェア)」を使っている。
若いときは、そんなことはなかったが歳と共に、この椅子を動かすのが重くて腕が痛く、辛くなってきた。
特に掃除のときなどに椅子を動かすのは、とても億劫である。
どちらの椅子も、容易に引きずることはできないので、持ち上げて動かす。
両方とも、ダイニングチェアーとしては重い方であろうと、先日計ってみた。
アールトの「チェアー69」は、4.60kg
ハンス・ウェグナーの「Yチェアー」は、4.40kg
殆ど同じ重さだが、持ち上げて動かすときに大変なのは僕の場合、アールトの「チェアー69」である。
その理由を、考えてみると 「Yチェアー」は、背もたれを両手で持つか、Yの部分を握るように片手で持つことが多く、動かすのにそれはど困らない。
一方、アールトの椅子は、背板を持って動かす。
背板に全重量がかかっているようで、とても重く感じるし、こちらはなぜか片手で持つことが多い。
歳と共に、椅子の移動が大変になってきた。
以前なら、椅子を引きずることなど、以ての外であっただろうが、ここは「背に腹は代えられない」の境地に至った。
少しでもスムーズに引きずれるるようにと、色々試行錯誤の結果である。
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アールトの「チェアー69」 購入時の写真。
椅子も僕もまだ溌剌としていた。
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DIYショップで購入した「すべりシート」、 特殊フィルム+フェルト」ですべり効果満点の貼り付け材。
「カグスベール」 「フットタック」などの商品名で売られている。 脚裏の大きさに合わせて、自由にカットできるシート状のものが便利だ。
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はく離紙を剥がし、脚裏に貼り付け。
思ったような使い心地で満足。 満足だったが、両面テープの粘着力が弱いのか、シートは数週間で横にずれてしまった。
それではと、接着剤で接着してしまえとばかりに、接着力の強い「瞬間接着剤」で貼り付けたが、これもダメだった。
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見てくれは二の次の境地に至り、絶対に剥がれない、横にずれない最終兵器を採用。
DIYショップで 「脚すべりキャップ」 の商品名で売っているキャップ。
「チェアー69」の脚裏の寸法は、約40mm x 26mm で、それに近いキャップの内寸 45mm x 25mmのものを購入。
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「脚すべりキャップ」を脚に履かせた「チェアー69」
想像したどおりの結果。 使い心地も、見てくれも !
数週間、この状態で使ったのだが、これでは「アールト」に申し訳ないと何とも居心地が悪い。
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そんな話を弟にすると、それなら強力な接着剤があるよと 「J-Bウエルド」 という2液混合タイプの接着剤を教えてもらった。
オートバイ好きの彼は、もっぱらオートバイの修理に使うそうだが、これは強力だ。
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「すべりシート」を脚裏に貼った状態。
一晩乾かせて、様子を見るがガッチリと固まってビクともしない。
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「すべりシート」を貼ってから数週間たつが、シートが横にずれたり、剥がれたりすることはない。
脚に何かを貼ってある様子は、外見から殆どわからない。
これぐらいなら「アールト」も許してくれるだろう ?
まずは、満足、満足の結果である。
【写真・撮影】 管理人