「つつへ」の部屋

JA0PPE アマチュア無線の戯言

USS Hornet

2023年01月09日 | アマチュア無線








去年の12月3日のことです。
朝は、いつものパターンで、 WSJTを使って21MHzのFT8をワッチしていました。
NB6GCという局がCQを出していたので、コールしたらコールバックがありました。
無事QSOが終わって、JTAlertに表示されるName欄を見たらARC(Amateur Radio Club)の文字が見えました。
ご存知のとおり、かつての日本ではアマチュア無線クラブの天国でした、中学校、高等学校、大学、職場、あるいは地域とクラブがありました。
でも、アメリカでARCとは珍しいなと感じて、NB6GCをQRZで検索してみました。
そうしたら、USS Hornet(空母ホーネット)で運用しているクラブのようでした、もちろん現役の航空母艦ではなくて現在は博物館となっている空母です。

ホーネットと言えば、第二次世界大戦では日本とは因縁の深い空母です。
日本本土を初めて空襲した爆撃機のプラットホームだったし、南太平洋海戦で旧日本海軍が沈めたやつです。
後継のホーネットも、太平洋で旧日本海軍と戦いを繰り広げて、戦後はアポロ11号と12号の司令船を吊り上げた船です。
今は、カルフォルニア州で博物館として公開されているそうです。

で、QRZを見たらQSOデータはLoTWでOKだけど、SASEを送ればQSLカードも発行してくれるようでした。
ちょうど、手持ちのアメリカの切手があったので、SASEを指定された住所へ送ってみました。
そうしたら、年を超えて1月6日に無事SASEが帰って来ました。
余談ですが、先日のコスタリカと違ってエアーメールだったので、1ヶ月ほどで戻ってきました。

封筒の中には、QSLカード(一番上のキャプチャー画面2枚)、Honetの説明(下の最初のキャプチャー画面2枚)と小さなカード(一番下のキャプチャー画面2枚)が入っていました。
QSLカードをみると、Rigは聞いたことのない機種を使っていました、HARRIS RF-350(100W)というものです。
Web検索をしたら、こちらは軍用のトランシーバだったみたいです、空母のARCが使うに相応しいと感じました。
アンテナはWHIPとなっていました、瞬間私の頭にはモービル用のホイップアンテナが浮かびましたが、次の瞬間「違う」と思いました。
以前、何かで航空母艦から軍用機が発着される時、プラットホームに立っていたアンテナが横に倒されたシーンを思い出したからです。
軍艦ですから、当然この手のアンテナなのでしょうね、さすがに航空母艦です。
排水量が約27,000トンの軍艦ですから、ホイップアンテナがプラットホームに立っているのか、アイランドに立っているのかは別として、どちらにしろ結構な高さにあることは確かです。
しかも、アースは空母の本体にとっているはずです、それは海に続いているから、もの凄く効きの良いアースだろうなと想像します。
ちなみに、当局のしょぼいアンテナへも、+00で強力に届いていましたので、恐ろしい性能ですね。
さらに余談ですが、ホーネットが現役時代に使っていたコールサインは「NBGC」だそうです、ARCのコールサインもそれにあやかっているわけです。

さて、封筒に入っていた小さなカードですが、説明を読んでみると、博物館への無料入場券でした。
2枚入っていたので、2人まで無料で入場できます。
ミュージアムのWebサイトでチケットの金額を確認したら、Adult Admission $20、Seniors & Military $15 となっていました。
私は15$で入場できそうですが、結構お高いんですね、となるとQSLカードを交換しただけで2枚も無料チケットをくれるとは、太っ腹です。hi

新潟には「飴の銭より笹の銭」(飴よりも包んだ笹の葉の方が高かった)という地域限定のことわざがあります。
チケットは無料だけど、カルフォルニアまで往復する旅費の方が、遥かに高いですね。
行ってみたい気持ちはあるけど、まあ無理でしょうね。
ちょっとしたQSOから、面白い経験をしました。





















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