FT-401Sのシャシー内部。年数を経過している割にはきれいだ。
憧れの八重洲 FT-401S ②
1 取扱説明書
FT-401Sを清掃するだけだと特に取説は必要なかったが、補修をしたり送信テストをする場合、どうも無手勝流では心もとない。ネットで検索したらメーカーサイト(八重洲無線がスタンダードに吸収されていたとは知らなかった。)に過去の販売機器の取扱説明書をPDF文書化たものがあったのでダウンロードする。
しかし、古い取説をスキャナーで取り込んでPDF文書化したもののようで、活字がかすれていて大変見にくい。また、部分的な回路図はあるが全体の回路図がなかったので、またネットオークションで検索したら、取説コピーものがあったので入手した。これにはちゃんと全体の回路図もついていた。2 メーター補修
FT-401Sの情報を得ようとインターネットのレストア専門店のHPを見ていたら、FT-400系のメーターカバーが販売されていた。1,200円と少々お高いが購入して取り替えることにした。
購入したメーターカバー
ひび割れたメーターカバーを取り外したところ
配線を外さない済んだので簡単だった。
きれいになったFT-401Sのメーター
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3 スピーカーの取り付け
FT-401Sはスピーカーが外付けなため、机上でリグをいじりまわす時に付けたり外したり面倒なので、上蓋裏に小さいスピーカーを取り付けた。
上蓋裏に取り付けたスピーカー
これでリグ単体で横にしたり縦にしたりできるので楽になった。
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4 送信テスト
いよいよ送信テスト。私のHFのメインバンド(過去の!)の7Mhz、CWで送信テストをしてみた。ネットオークションで入手した終端型RF電力計を接続し、取説の説明どおりに波を出してみる。なっ、なんと40Wも出ている。FT-401Sには30Wも出るものがあると聞いていたが、このリグのそのロットに入るようだ。
7Mhz、CWで40Wの出力があった。!!!
あまりの高出力にメーター精度を疑い、通過型電力計を途中に入れてみたが同じ40Wを示した。
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5 ハイパワーな送信出力
ネットでFT-401関係を調べていたら、どうも初期の401Sは30Wも出るやつがあったらしい。取説では401Dと401Sとの相違を回路図で示しており、401Sは終段管のSG(スクリーングリッド)印加電圧を下げるためR63(5.1kオーム)とR64(8.2kオーム)で分圧している。
本機の終段回路を確認してみたら、この分圧回路はなく200オーム(401Dは回路図では100オーム)でB電圧に直接接続され、電圧表どおり170Vが印加されていた。
終段管6JS6CのSGに200オームの抵抗でB電圧が直接印加されていた。(赤矢印)
他のバンドでは送信テストしていないが、それなりの出力は出ているのではないか。
実際にQSOしてみたいと思ったがANTが劣化していて未整備なためお預けだ。
シャックを出てまた戻ったら、シャックの中が他の部屋よりだいぶ暖かかった。FT-401Sの真空管の熱でシャックの温度が上がったようだ。やっぱりこれはコレクションのお飾りってことかなぁ・・・・
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