なんだかなぁ・・

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Phenom 550BE 4コア化

2009年12月17日 17時00分00秒 | PC関係
今更ですがPhenom 550BEの4コア化にチャレンジしてみたの結果報告です。

冬というファクターが非常に効いてますね。空冷でも予想以上に冷えます。

当初4コアな物の購入を考えていましたが、2コア物と比べて値段が高く、CPUクロックが低い。悩んだ結果PhenomII X2 550BEにすることにしました(約9000円)

結果、非常にコストパフォーマンスの高いCPUとして私は使えてます。
常用のクロックを考えるとPhenomII955と945の間になるかと。またこれまで使用していたAthlon64 X2 6000+(rev.C 3.1Ghz, 512KBx2, TDP 89W)より発熱しません。
またコア電圧を下げると発熱は10度程少なくなりました。

===参考(GigabyteのMB CPUサポートリストより)==価格は現在の最安値
PhenomII X2 550 BE (3.1GHz,L2 512KB×2,L3 6MB TDP 80W):8890円
PhenomII X4 955 BE(3.2GHz,L2 512KB×4,L3 6MB,TDP 125W):14940円
PhenomII X4 945 (3.0GHz,L2 512KB×4,L3 6MB,TDP 95W):13980円

===4コア化動作確認ができたコアのOPN情報
0910EPMW
0915FPMW
0922APMW
0927EPMW
0931GPAW**(破壊報告も有りw)

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注意
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googleさん等で検索すると山のような成功報告結果が出てくると思います。しかし同時に、Overclockの結果、焼けこげたCPUの写真等も存在しました。
*お約束ですが私は一切責任を負いません。自己責任で行って下さい*
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購入
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店でお願いして少し古い展示品のコアを持つ物を販売して頂けました。感謝!

購入したCPUは PhenomII x2 550BE(OPN:0922APMW)


測定環境
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CPU: PhenomII x2 550BE
MB: Gigabyte MA790GP-UD4H Rev.1 BIOS: F6
MEM: DDR2 PC2-6400 2GByte x2(Chip:Nanya Tec.)
VGA: PALit GTS 250 512MB(E-Green Edition)
HDD: HGST HDS721050CLA362
OS: Windows7 64bit Ulitimet(RC)
[BIOS]System Voltage Optimized:System Voltage Control -> Manualに設定
※これを行わない(Auto)だと勝手に各部の電圧が上がります(親切なのかなw

試験内容
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テスト: TMPEGenc(v4.7.3.292) CUDA2.0は使用しない。
TSをMPEG4AVC変換。変換サイズはそのまま。ソースファイルはMPEG2TS/AACの00:01:29のファイル

コア温度:EasyTune6で測定。処理中の最大温度を目測で計測。室温は13度
消費電力:SANWA SUPPRY製 ワットチェッカーで測定。処理中の最大温度を目測で計測。

結果
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[CPU2コア]------------------------------------------------------
テストが完全に終わる場合のみ測定。
各値は3回の平均値。電圧そのままで測定。基本電圧は盛らない。
BASE Clock/HT Clock/DRAM Clockはあくまでノーマル、倍率のみ変更

core 1.280~1.296V(BIOSでは1.30V設定)

x15.5: 3.1GHz 電力 max177W 温度:41度 時間: 5:16(316) 速度向上比 -
x17.0: 3.4GHz 電力 max180W 温度:43度 時間: 4:53 速度向上比 0.93
x18.0: 3.6GHz 電力 max183W 温度:43度 時間: 4:35 速度向上比 0.87
x18.5: 3.7GHz 起動OK、試験通らずブルースクリーン
x19.0: 3.8GHz 起動OK、試験通らずブルースクリーン

ちなみにちょっと頑張って電圧周りに手を入れた結果↓な感じになりました。
が、速度向上が無いのでこれ位で止めておきました。

4.033GHz
core:1.40V SouthBridge/SidePort Mem/North Bridge:+0.1V DDR2:+0.2V
FSB: 218 MHz 倍率:18.5 メモリ:800 MHz(ここ触るとすぐ止まる)
温度:52度 速度向上比:0.86(予想なら0.80位)

目標の4GHzは達成しましたが、電圧を盛ってあるので怖くて常用する気にはなりません。また速度向上も頭打ちの感が否めないのでメリットは少ないと思います。
CPU固体の耐性はまぁまぁのかな~と。

[4コア]------------------------------------------------------
BIOS上のAACにおいてそれぞれ以下を設定
「EC Firmware Selection」を「Hybrid」
「Advanced Clock Calibration」を「Auto」
-> CPU名「PhenomII x4 B50」として4コア認識

他は2コア試験と同様。速度向上比は[2コア]との比較。

x15.5: 3.1GHz 電力 max207W 温度:46度 時間: 3:15 速度向上比 0.62
x17.0: 3.4GHz 電力 max208W 温度:48度 時間: 3:01 速度向上比 0.59
x17.5: 3.5GHz 電力 max214W 温度:52度 時間: 2:58 速度向上比 0.56
x18.0: 3.6GHz 電力 max220W 温度:59度 時間: 2:50 速度向上比 0.53
x18.5: 3.7GHz 起動OK、試験通らずブルースクリーン
x19.0: 3.8GHz 起動OK、試験通らずブルースクリーン

他のパラメータを触ればこれより良い結果になると思いますが、ほぼ2コアの倍速に近い値が得られてます。4つに命令を振り分ける際に発生するであろうOverhead考えれば、かなり良い結果かと思われます。3.5Gを超えたあたりから発熱も電力も大きくなってきており、こ個体では、この辺りが通常空冷の限界かな?と。
x17の3.4GHzなら電圧そのままで運用できてます。

また逆に4コアで定格(x15.5倍)であればVcore1.15V(800Mhz時0.836V)で安定して動いてます。コア温度もかなり低くなり同じ環境で35度前後となりました。
ただ、Athlonコアで報告にあるようなVcore1.05Vでは安定動作に至りませんでした。

総評
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結果なんか得した気分になれるCPUだと思います。
但し4コア動作を必ずするか?と言う点は「運」だけです。
4コアを期待して購入する方には勧められないCPUです。

4コア化によって生じるデメリット
・CPUコアの温度が取れないアプリケーションが多数あります
(HWmoniter/ガジェット等は0度のままになります。EasyTune6を使用すれば取得する事が可能ですが、常用には向かないと自分は思います)

4コアAthlonと比較して
・3次キャッシュがある点
・クロックを高くする方法がFSBだけではなく倍率で触れる点。

定常状態で4コアを常用するというのであれば、魅力的なCPUじゃないかなぁと思います。まぁ、安定を狙うなら、最初から+5k~6kを余分に出して955BEを選択しろ!と言われそうですが。

以上、簡単にまとめてみました。


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