Prog-ING日記

現在進行形Progressive Rockを中心に音楽や本の話題、日頃の楽しい出来事を掲載

ブリテイッシュが面白くなってきた

2007-04-01 12:31:56 | 音楽

Webサイトでも現在進行形プログレバンドの紹介をしていますが、北米やヨーロッパ諸国に比べて、70年代に世界に音楽を発信し続けた本家本元のイギリスにはめぼしいバンドが乏しかった。だれかが言っていたんだけど、優れたミュージシャンは北米ではバンドをやっているが、イギリスの優れたミュージシャンはソロ活動をしているんだそうだ。

ところが、近年ブリテイッシュプログレッシブロックシーンの活動が少し活発化しているようなのだ。その立役者の一人がギタリストのJohn Mitchellだ。Johnは10年も前からClive Nolanのバンド「Arena」でギターを弾いている。もちろんArenaのメンバーとしても活動継続しているのだが、平行して自身がリーダーを勤めるThe Urbane」というバンドもやっていて、Arenaでは歌わせてもらえない分、リードヴォーカルも勤めている。加えて、Trans Atlantic(米Spock'sBeard、米DreamTheater、英Marillion、スエーデンTheFlowerKingsのメンバーからなるスーパーバンド)プロジェクトのブリテイッシュ版とでも言うべきスーパーグループ「Kino」ともう1つのプロジェクト「Frost」でもギター、ヴォーカルを担当している。おまけに、21世紀に再結成を実現した伝説のバンド「ItBites」のギター、ヴォーカル担当でもあるという、英国プログレ界の超お忙し人間なのである。

 

しかも、これらが、中々良い出来だったりする。FrostのMilliontownは06年度拾い物大賞をあげたいくらいの傑作で、全盛期のYesにも似た濃密な演奏なのにノリの良さでさわやかに聴けるのが良い。KinoのPictureも同じ傾向の好作品。JohnのギターはIonaのDave Bainbridgeに似たクリアーで伸びのあるトーンのソロをしてくれるので、好きです。「どうだ!、速いだろ」的なソロではなく、メロデイ重視なのが良い。

もう一つ、MySpaceで「お友達」になったバンドでかなり良いのが有った。バンド名はStrangeFish。まだアルバム2枚だけの新人だが、03年の「ベスト新人バンド賞」「ベスト大西ヴォーカル賞」「ベストドラマー賞」を取ったそうなので、注目株らしい。バンド名は「変なやつら」という事らしい。

これは2枚目アルバムのFortuneTelling。聴くとすごくGenesisっぽい。ヴォーカル君はPhill Collinsが嫌いだそうだが、歌のフレーズがピターガブリエル脱退後、DukeあたりのGenesisにそっくりなのだ。で、ギターも時としてSteveHackett的なソロを入れてくる。キーボード君がGenesis命の人らしいので曲調もそんあ感じだけど、ベース・ドラムはPorcupineTreeの感じなので結構重い。全体にウマイので楽しんで聴ける。活躍を期待したい。

ブリテイシュプログレがまた盛り上がってくれると楽しいな。

 

 



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