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ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

マルクス・エンゲルス

2019-02-19 | 映画 マ行


1840年代のヨーロッパでは、産業革命によって資本家と労働者階級が生まれ、過酷な貧困のもとで人々は人間の尊厳を奪われた労働を強いられていた。20代半ばのカール・マルクスは、搾取と圧政に対抗すべく独自に政治批判を展開するが、それによって故郷ドイツを追われフランスへと辿りつく。パリで彼はフリードリヒ・エンゲルスと運命の再会を果たし、互いの知性と変革への熱意に共鳴しあう二人は深い友情をはぐくんでゆく。国境を越え強大化する資本家に対抗するため、労働者たちもまた国を越えた連帯を模索し、その支柱となる経済理論が待望されていた。マルクスとエンゲルスは、かけがえのない同志である妻たちとともに、時代を超えたマニフェストとして読み継がれてゆく『共産党宣言』の執筆に打ち込む。

マルクス・エンゲルス 2017年/フランス、ベルギー、ドイツ/ラウル・ペック





人を惹きつける魅力が感じられず、人格ではなく思想がモノを言うのか…と皮肉を込めた感想になりました。

何より、説得力が無くと思いました。
ブルジョワを批判しておきながら、親の脛をかじりつつ、搾取(利益)したお金で生きているエンゲルス。
貴族の娘と結婚し、一切、娘の実家に頼らず苦しい暮らしをしているけど、家政婦を雇い、綺麗な服を着て、肉体労働をせずも暮らしているマルクス。
どこまで労働者の苦労を理解しているのか、甚だ疑問でした。
そして、苦労の経験も、理不尽な扱いも受けていない者が共産主義に辿り着くのって説得力ありますか?

何百年もの時代を経て、苦しい思いをしてきた先達の経験を学び、働いてお金を稼ぎ、税金を納め、医療や福祉や教育のサービスを受け、生活弱者はもちろん犯罪者まで国民の税金で養い、何より、誰も文句を言わない、拒否しない、そういう民度かつ、その基本的な生活に辿り着いたことに文明を意識できればいいじゃないの?と思います。

格差も生まれるだろうし、貧富の差には少なからずどちらにも責任があるし、全ての者が平等なんてあり得ないですし、全ての者が同じ暮らしなんてあり得ないし、同じ労働、同じ賃金、同じ配給、どんな暮らし方をしたところでそのシステムにも歪みが生じ、格差が出てくるのが人間なんじゃないですかね?と思いました。

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