ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

キャプテン・フィリップス

2014-10-28 | 映画 カ行


2009年4月。コンテナ船マースク・アラバマ号は、ケニアに援助物資を運ぶため、インド洋を航海していた。それはいつもと変わらぬ旅であったが、ソマリア海域に入った途端、事態は一変する。突如海賊船が現れたのだ。アラバマ号の船長、フィリップスは向かってくる小さな海賊船に対し放水をする。しかし、アラバマ号はたった四人の海賊たちに占拠されてしまう。その時、フィリップス船長は乗組員の解放を条件に、自らが拘束されることを選ぶ。そして、船長たった一人VSソマリア人海賊との命がけの攻防と、海軍特殊部隊NAVY SEAL、特殊チームのスナイパーを巻き込み、アメリカ国家の威信を賭けた闘いが始まった。

キャプテン・フィリップス 2013年/アメリカ/ポール・グリーングラス





泣けました~、アフリカの少年たちが可哀想で、もう、遣り切れない切なさで涙が出ました(私だけ?)。
もちろん、フィリップス船長が助かった時も、トム・ハンクスの凄まじい演技に泣けましたが、それ以上に、海賊という道を選ぶしかないアフリカの人々の暮らしが切なかったです。
無謀にも米海軍と戦うことになる展開に本人たちの動揺や困惑が手に取るように伝わり、複雑な思いがしました。

アフリカはどうして狙われるんだろうと、どうして、自立できないんだろうと、無知故に思ってしまいます。
日本は政府はもちろんですが、民間でも、アフリカからお魚を輸入しているはずだし、漁業以外でも、企業は技術協力はもちろん現地スタッフを多く雇い、育てることをしています。
どこぞの国のように、多くの資金提供をしているとは言いつつ、現地人は雇わず母国から数万人をアフリカに送り込み、アフリカの自立を支援せず、アフリカの資源を食い尽くすという、到底、先進国とは言えない(都合が悪くなると途上国だと言い張ったり、未だにODAを受けたりしていますが)不埒な国家もありますが…。

冒頭にも書きましたが、トム・ハンクスが救助された後、治療を受けている時の演技は素晴らしかったです。
それと同じくらい、ムセたち海賊の眼を見開き怒鳴り合う極限状態の演技は演技とは思えないほど臨場感を感じました。

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