太古の地球。謎の黒い石板(モノリス)に触れた猿は、武器の使用を覚えた。そして舞台は人類が地球に君臨する未来へ。月で発見されたモノリスの謎を解くべく、5人の科学者を乗せ木星を目指すディスカバリー号。だが、船内でコンピュータHALが思わぬ反乱を起こし、人間が人口知能に翻弄される・・・。
『2001年宇宙の旅』
1968年/米・英/スタンリー・キューブリック
うむ、2006年最初の1本にこれを選んだのには特に意味はないのですが、高い評価の作品なので記念すべき(?)新年1本目に間違いはないかなと・・・。
でも、SFが苦手な私としては、う~~~ん。
えっとですね、実はちょっとシラケて観ちゃいました。
というのも、人間ってどうして宇宙まで支配したがるのかな~?と・・・。
人間が地球を支配して、他の生き物を追いやり(絶滅)、自然をも蝕み(環境破壊)、それだけでは飽き足らず(満足できなくて)宇宙にまで手を出す??
私はそういうのが嫌なので、'68年当時の発想と技術としては凄いとは思うけど、純粋に「すっげ~~~~~!!!」という感想は全く持ちませんでした。
なので、オープニングのお猿たちのシーン(骨を空へと放り投げるシーンは映画を観終わった時に蘇りますね)と、HALの反乱以外はどうでもよかったかな、なんて思ったりして・・・。
スタンリー・キューブリックの作品は『シャイニング』しか観た事がありませんが、怖いですよね。深層心理の不気味さというか、単純な怖さじゃないところが怖い。
あ、『アイズ・ワイド・シャット』も観たけど、あれは意味不明・・・。
あの時代でこれだけのことを想像出来ることが。
人類が地球に生まれたこと自体レアケース。
地球が人口的に飽和しているのであれば、太陽系内の惑星に居住地を求めるのは自然なことだと思う。
地球の生態系を守るために進出するのだと思ったんだけど。
(他の惑星系に進出するのはおかしいと私も思う)
ごめんね、この映画に思い入れが深いので、辛口になってしもた。
コンピュータの名前がHAL(IBMの一文字前)なんて洒落てるやん!
名古屋のIBMの隣のビルがコンピュータ予備校のHALって学校なのが笑えます。
この映画って、テーマをどう捉えるかで大事なポイントも解釈も違ってきますよね。
私はあの猿が骨を空に放り投げるシーンから宇宙のシーンに切り替わるのがポイントだと思って、その解釈も「何千年経っても争う事をするのが人間なんだな~」って観終わって思いました。
なので、人間って宇宙に行けるんだ!とか、宇宙って、未来って、人間って凄い!!とは感じませんでした。
tatsuoさんにとって思い入れの深い映画なのに、私の記事を読んで下さって、きっと不快な思いをされた事でしょう。すみません。
決して、映画をけなしているつもりはありません。大切なテーマ(私が解釈したものは)だし、ただ、こういった精神論的なテーマの映画は他にもっと解りやすく、共感できるものがある事と、私はSFが苦手な事もあり、なんとなく思ったままにシラケた・・・と書いたんだと思います。シラケたというのもどちらかというと、テーマがテーマだけに“気落ち”したという方が正しいかもしれません。
地球を支配しているつもりの愚かな人間は、更に宇宙をも支配しようとしている。
人間が1番偉いんでしょうか?
私は人間は生かされいるんだと思っています。
いつの時代も、欲しいものは戦ってでも奪い取る!という、そんな哀れな人間の行く末を危惧しているような気もします。
骨からHALへ、人間は何千年経っても争う事しかできない愚かな生き物、キューブリックはそう語っているように思いました。
また、もしこのような解釈じゃなかったとしても、今のこの病んだ時代では、こういう解釈を持って欲しいとも思います。
今の子供たちには、宇宙へ行く事の憧れよりも、もっと身近である地球を大切にする事、人を思いやる優しい心を持つ事を学んで欲しいと思います。
地球の人口が飽和状態だからといって宇宙に住処を求めるなんて、人間のおごりだと思いませんか?与えられたものをいかに大切に使い、それを有り難く思う事も時には必要なんじゃないでしょうか?
う~ん、あ~~~、私こそ、ごめんなさい。
当時としてはね、「人間ってすっげ~!」で良かったと思うの。宇宙に行くぞ~!でも、もちろんね。
でもね、今の時代にそれはどうかな?って思うの。骨からHALに武器を持ち替えたんだよね、ある意味凄い事ではあるけど、もうこの辺にしておこうよって気がする。
人間って、欲深いが為に戦争を繰り返して、欲深いが為に環境を破壊して、そういう事をまだ続けなくちゃならないのかな~? 攻めてばっかりじゃなくて、守る事だって必要っていうか、守る事の大切さっていう、思いやる心の必要さを覚えてもいいんじゃないかなって、そんなふうにも思うよ。
tatsuoさんが家族を守るように、弱い者や大切なものを守る思いやりの気持ちって基本的に誰でも持っているはずなのにね。
すみません、せっかくコメント頂いたのに・・・。
映画って人によって捉え方が違うのは当然です。
特にこの映画は解説が殆ど無いのでなおさらやね。
私がコメント入れたのは、私なりの感想を書きたかったから。
人間に対する警鐘という点ではizumiさんの意見に同意します。
思いやりの気持ちは大切ですね。
全ての人がizumiさんのような考え方を持っていれば争いは起こらないけど、
人種、民族、宗教、様々な争いの種が有ります。
CO2削減ですら足並みが揃っていない。
国連の予想では2050年の予想人口は91億人(現在の65億人の1.4倍)
今でも途上国では食料が足りていません。
人口の増加を抑制するしか方法はありませんが、地球全体の事を考えている国がどれだけあるでしょうか?
紛争無しに解決する方法、私は答えを持っていません。
地球を守るために地球に留まる、地球を守るために地球を出る、
我々の時代では無いかもしれませんが、将来、選択することになるかもしれません。
今は自分の出来ることをやるだけです。
年始の挨拶がまだでした。(遅!)
今年もよろしくお願いします。
適当に同調する事もできたけど(ん??)、tatsuoさんにそれは失礼だな~と思って、一生懸命考えて、一生懸命に書いたよ。
ちょっと思ったんだけど、もしかして、私の言ってる事って綺麗事?偽善??私の言ってる事ってやっぱりへん??
地球を大切にしようとか、思いやりが大切とかって、こんな事言っちゃうのって、もしかして笑われるの?おかしい??いい大人が今更何言ってんだ?って感じなのかな~?
それとも、上っ面って思われてる?
うむ、言い続ける人や事って必要かな~って思ったりもするの。もしかして笑われていても、もしかすると1人でも2人でも、「そうだよな~、地球大事にしなくちゃな~」って真面目に思ってくれる人だっているかもしれないし、言わないよりはいいかな~って・・・。
例えば、キャプラの映画を観て(すみません、キャプラ好きなもので)、本心で「うんうん、そうだっ!!」って思っちゃうから、そのままを伝えたいと思ったりするし。
ま、いいや、笑われてもバカにされても、嘘はつきたくない。
話がそれたけど、ホント、宗教だよね、争いの種は。悲しい事だよ。神様も嘆いているだろうな~(映画『十戒』を観たばかりなもので)。
神様と言えば、人口増加の抑制として、疫病(ウィルス)が頭をよぎったよ。
人間を創ったのが神様なら、いっぱいになっちゃったから抑えましょうってのも神様登場かのように現れるのがウィルス?
古くはペスト病が流行ったように、致死率の高いウィルス、天然痘、エボラ、HIV、SARS、プリオン、そして、新型鳥インフルエンザ(万が一、発生したとしてだけど)、そう考えると、これまでに感染症でなくなられた方には申し訳ないけど、うまく出来てるっていうか、やっぱり、人間って生かされてるんだな~って思ってしまうんだよね。
ありゃ、またまた話が・・・。
『2001年宇宙の旅』、tatsuoさんとコメント交換できて、とても印象深い映画になったよ。ありがとう。
今出来る事、うんうん、やろうよ!一人一人の気持ち・意識が大切だもんね。
私はね、自分が出来ることとして、アイドリングストップ(冬はフロントガラスの氷を融かす必要があるんだけど)、夏・冬の温度調節、ノーレジ袋。あ、ゴミの減量、リサイクルはもちろんだね。電気もテレビのつけっぱなしとか気をつけたり、だね。うふふ~。
あっ、こちらこそ、ご挨拶忘れてました。すみません。
今年もよろしくお願いします。
この映画も、その人なりに、自分なりに解釈していいのではないかと思います。難解映画といえば語弊があるならば、高級映画いや哲学映画とでもいいましょうか。この映画は、、。
アスカパパさんの仰る事、よく分かります。ありがとうございます。
アスカパパさんの感想(映画の観方)は、やはり映画を包み込んでいますよね。見習うべきと常々思っているはずなのに・・・。
アスカパパさんのお気持ちを受け止めさせて頂きましたので、この辺にしておきます。
ありがとうございました。