ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

帰郷

2011-03-23 | 映画 カ行


海兵隊大尉である夫のボブをベトナムの最前線ヘ送り出した妻サリーは、ボランティアとして働く基地付属病院で学生時代のクラスメイト、ルークと再会する。ルークはベトナムで傷を負い下半身不随となり車椅子での生活を余儀なくされていた。ルークとサリーは互いに惹かれ、愛しあうようになる。だが反戦運動に没頭するルークに、サリーはとまどいを隠せない。そして戦地からは夫がようやく帰還してきた……。

帰郷 1978年/米/ハル・アシュビー





切ないですね。
意味のない戦争、意味のない人殺し。。
人を殺してしまった罪の意識とずっと闘っていくことへの恐怖。
歩けなくなったことなど比べようもないくらいの恐怖。
どうしてこうなってしまったかを考える余地もないくらい、深くて真っ暗な恐怖なんだろうな。
その恐怖を受け止められなかったボブは自ら死を選び、ルークは闘うことを選んだのですね。

なんとなく、サリーがしっかりしていればボブは闘うことができたかもしれないけれど、逆に、ルークと恋に落ちなければ、ルークが死を選んだかもしれない。
やはり、人は支え合って生きているんだなと思わずにはいられませんでした。

ルーク役のジョン・ヴォイトはとにかく素晴らしいの一言でした。
言葉では言い表せないくらい、本当に素晴らしかった。
サリー役のジェーン・フォンダもよかったですね~。
なんていうか、ルークと一緒の時の、サリーが言うところの「本当の自分」の演技と、ボブが帰還した後の「戸惑う」表情が絶妙でした。
そして何より、俳優陣の演技よりも、この映画を制作し公開したことに素晴らしさを感じました。

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