元アメリカ国防長官ロバート・マクナマラ。戦争の世紀と言われた20世紀に政財界の要職に君臨した彼は80歳を越えた今、かつての経験から自らが導き出した結論を21世紀への祈りを込め語ってゆく。第一次世界大戦下に生まれ、第二次世界大戦では経営の理論を戦争に応用、攻撃の効率向上を図る。それは、カーティス・E・メイル少尉の指揮の下、日本本土への無差別絨毯爆撃という形の民間人を狙った大量殺戮として実行に移される。やがてマクナマラは、ケネディ大統領の下で国防長官に就任する。しかし、彼を待っていたのは苦渋に満ちた悪夢の日々だった。
フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白
2003年/米/エロール・モリス
なんていうかな~、ちょっと心が落ち着かなかったです。
キューバ危機のお話のところで、カストロに3つの質問をしたマクナマラですが、核への恐怖に対する説得力が感じられないんです。
人は過ちを犯すけど、核を持つ今は過ちを犯してはいけないって言っているけれど、じゃ~、核を落としたあんたはなんだっつーの??って思ってしまいます。
核の恐ろしさを知っていたはずじゃ~ないの??
真実を隠さず偽らず語るべきとかなんとか言う前に、同じことを繰り返すな!と私は思ったけど。。
ドキュメンタリー映画としては実に素晴らしい仕上がりになっていると思いました。
全編に緊張感が漂っていたと思います。
マクナマラのインタビューと、戦争の映像がとてもいいタイミングで映し出されていて、戸惑わずに観られました。