ダイイング・アイ
東野 圭吾 著 光文社 / 2007.11
記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。
俺をみつめるマネキンの眼。
そいつは、確かに生きていた。
おお~~~、ちょっとホラーチックでした!
とにかく、読みやすい。
キャラクターがしっかりしている。
これは『流星の絆』でも感じたことでした。
でも、ストーリーは、こちらの方が面白かったかもしれないです。
というか、やはり、怖いもの見たさというんでしょうか、ドキドキしながら読み進めていたように思います。
ホラーチックにマイッチングぅ~~~?ですね(笑)。
窃盗の判決と、この事故の判決に大差がないことに触れたところが印象に残りますね。
そこにポイントを置くと、美菜絵さんの最期の目に催眠術効果があったと突拍子もないことを言われても、「そうかぁ~」と納得できる、かもしれません。
そうなると、タイトルも納得ですね。
それにしても、江島は極悪人ですね。
江島が絡むラストのテンポは素晴らしかったです!