ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ヒトラーの忘れもの

2018-01-22 | 映画 ハ行


1945年、ナチス・ドイツによる占領から解放されたデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。彼らは地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は、全員があどけない少年であることに驚くが、容赦ない暴力と罵声を浴びせる。少年たちは祖国に帰る日を夢見て苛酷な任務に取り組むが、飢えや体調不良に苦しみ、地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく。そんな様子を見て、ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。やがてラスムスンは、残された任務をやり遂げて帰郷を願う少年たちの切なる思いを叶えてやろうと胸に誓うようになる。しかしその先には思いがけない新たな苦難が待ち受けていた…。

ヒトラーの忘れもの 2015年/ドイツ、デンマーク/マーチン・サントフリート





なるほどーと思いました。
ナチスが埋めた地雷はドイツ人が撤去せよ!ということですね。
しかも、ドイツ兵の捕虜がいるのだから、デンマーク人が命がけで危険な作業をする必要なないですしね。

でも、ドイツ兵とはいっても全員が少年兵で、地雷を扱ったこともなく、もちろん、危険な撤去作業などしたこともありません。
デンマーク人にとっては、少年であろうともドイツ人は憎むべき存在でしかなく、食事も与えられず、撤去作業中、多くの少年たちが亡くなりました。

思ったことは、加害側も被害側も、敵に対する態度は同じだなということでした。
結局、平気で相手を殴ったり蹴ったりと暴力によって吐き出すその様は、人間って野蛮だなとしか思えませんでした。
そんなこともあり、デンマーク軍の軍曹が生き残ったナチス少年兵を逃すラストに感動はありませんでした。
『ライフ・イズ・ビューティフル』のラスト(米軍ありがとう!)と同じような、デンマーク人は素晴らしい!を強調している印象を持ちました。

この記事についてブログを書く
« 2018年本屋大賞ノミネート | トップ | アラビアの女王 愛と宿命の日々 »

映画 ハ行」カテゴリの最新記事