ゴリラとの日々 ~22年間:飼育員の感動手記~ / 小野田 祐典 著
22世紀アート (2020/10)
36年の動物園勤務の中で、22年もの時間を過ごしたゴリラとの生活。それは出会いと別れの日々であり、語りつくせない宝物の日々でもあった。
本書は、日本平動物園の飼育員として長年ゴリラを担当としてきた著者が出会い、心を通わせた3頭のゴリラの記録です。入居初日から膝の上で昼寝をしてくれた「ゴロン」、栄養失調から大きく成長し、繁殖のために上野動物園に行った「トト」、トトの代わりに上野動物園からやってきた「タイコ」。
この人に近く、繊細で優しい生きものの愛すべき姿を綴った本書は、ゴリラを深く知る上での格好の一書として、多くの方にお勧めしたい作品です。
ゴロンとトトが紡いできた愛情の深さが伝わってきました。
「日本の動物園の未来」のために、20年以上仲良く暮らしていた2頭を引き離し、挙句、死亡させてしまったことの罪深さを、日本中の動物園(飼育員さんたちではなく動物園)が感じていると信じたいです…。
野生下での種の保存ならまだしも、日本の狭苦しい動物園での飼育下での種の保存に何の意味があるのかと思います。
そもそも、野生動物を飼い慣らすことこそが間違いであって、ゴリラの場合で言えば、家族から故郷からいきなり引き離されて、環境も食べ物も何もかも違うところに連れてこられ、これが正しいことなのでしょうか?
動物たちに芸をさせるなんてもってのほかで、それを見て喜ぶ方の意識こそを変えていかなければならないと思います。
不幸にも輸出業者に捕獲され、日本に連れて来られた動物たちに心からお詫びします。
そして、今日本で暮らしているその動物たちの穏やかな暮らしが守られることを願っています。
現在、トトさんにスモモちゃんが寄り添ってくれて本当に嬉しいですね。
22世紀アート (2020/10)
36年の動物園勤務の中で、22年もの時間を過ごしたゴリラとの生活。それは出会いと別れの日々であり、語りつくせない宝物の日々でもあった。
本書は、日本平動物園の飼育員として長年ゴリラを担当としてきた著者が出会い、心を通わせた3頭のゴリラの記録です。入居初日から膝の上で昼寝をしてくれた「ゴロン」、栄養失調から大きく成長し、繁殖のために上野動物園に行った「トト」、トトの代わりに上野動物園からやってきた「タイコ」。
この人に近く、繊細で優しい生きものの愛すべき姿を綴った本書は、ゴリラを深く知る上での格好の一書として、多くの方にお勧めしたい作品です。
ゴロンとトトが紡いできた愛情の深さが伝わってきました。
「日本の動物園の未来」のために、20年以上仲良く暮らしていた2頭を引き離し、挙句、死亡させてしまったことの罪深さを、日本中の動物園(飼育員さんたちではなく動物園)が感じていると信じたいです…。
野生下での種の保存ならまだしも、日本の狭苦しい動物園での飼育下での種の保存に何の意味があるのかと思います。
そもそも、野生動物を飼い慣らすことこそが間違いであって、ゴリラの場合で言えば、家族から故郷からいきなり引き離されて、環境も食べ物も何もかも違うところに連れてこられ、これが正しいことなのでしょうか?
動物たちに芸をさせるなんてもってのほかで、それを見て喜ぶ方の意識こそを変えていかなければならないと思います。
不幸にも輸出業者に捕獲され、日本に連れて来られた動物たちに心からお詫びします。
そして、今日本で暮らしているその動物たちの穏やかな暮らしが守られることを願っています。
現在、トトさんにスモモちゃんが寄り添ってくれて本当に嬉しいですね。