1960年代、アイルランドのマグダレン修道院。所謂、女子収容施設であるこの修道院では、未婚で子供を出産した、いとこに犯されてしまった、その美しさから男性の目を惹いている、などといった理由で収容されてしまう。そんな彼女たちを待っていたのは過酷な労働と自由の一切ない刑務所以上に非人間的な環境であった。
閉鎖される1996年までに延べ3万人もの少女が経験したとされる過酷な実態を描く。
2002年/英・アイルランド/ピーター・ミュラン
いや~、重かった・・・。
“マグダラのマリア”という触れに興味を持って観てみたが、まさかこんな内容だとは思ってもみなかった。しかも、これが実話だなんて。
有無を言わさず修道院に入れられて、なぜか過酷な労働に、粗末な食事。しかもシスターたちは普通の食事でこの違いはどうしてだろう?もしかしてこれって刑務所なの??刑務所だとしたら一体何の罪で??
最後の最後に、これは実在した女子収容施設だったと知った。
マグダラのマリアって、キリストの奥さんだよね?でも、キリストが妻帯者だと都合が悪いからってバチカンではマグダラのマリアを娼婦という事にしたって・・・。
その娼婦マグダラのマリアをキリストが改心させたって事で、マグダレン修道院というらしい。つまり、娼婦を改心させる施設ってワケだ。上手い!!って褒めてる場合じゃないよ。誰が娼婦だったの??いとこに犯されちゃってどうして娼婦なの??未婚で子供を産んでどうして娼婦なの??若くて美しい女性が自分の美貌に自信を持つと娼婦なの??
昔の話しだからさ~なんて事は言ってられないよ、だって、1960年ってそんなに昔?
彼女たちの事を思うと可哀想でたまらない。
彼女たちが必死で働いたお金はシスターのもので、大司教だかなんだかには好き勝手にされちゃって、同じ女のはずのシスターたちには裸にさせられて虐められて、粗末な食事で何の楽しみもなくて。そして、年老いて病気になって朽ちていくんだよ。自殺なんて1番の大罪なワケでしょ?だから、自分から死ぬ事も許されない。
こういう話しだと、本来、ホントにオトコってさ~~~って言えちゃうけど、でも、この映画は女であるシスターたちがくせ者なのよ。もちろん、大司教は男だけど。だから、余計に腹が立って収まりがつかないんだよね・・・。
は~、ダメダメ、なんだか落ち込んで来た。キリがないのでもう止めよ・・・。
TB&コメント、感謝です!!
これ、ホント、苦しくなってきますよね。
実話ですよ、実話!!
こんな事があったなんて信じられないですよね。
そうなんですよね、マグダラのマリアさん自体、可哀想。
Dさん、偉いですね~。私なんて、怒ったまんまでした。
いや、それにしてもマグダラのマリア自体が悲しいわけで、それでも女性は逞しく生きるって思うようにしました~