3月のテレホン法話(3/16~/31) [拝観料]

2015-03-16 08:15:44 | 季節のお知らせ
3月のテレホン法話(3/16~/31) [拝観料]
「拝観料(はいかんりょう)」
 上野(うえの)にある東京国立博物館の入館料は、一般が620円である。これに対し、フランスのルーブル美術館は12ユーロ、邦貨(ほうか)に換(かん)算(ざん)するとおよそ1,500円になるから、かなり高価である。でも、18歳未満は入館無料だそうだ。また、世界遺産であるベルサイユ宮殿は、さらに高額な15ユーロであるが、10歳未満は無料だという。
フランスでは、子供が優遇(ゆうぐう)されているらしい。ちなみに、彼(か)の国の平成24年度の出生率(しゅっしょうりつ)は2.01 人と、我(わが)日本の1.41人の2割5分増(ま)しとなっている。移民も多く、婚姻(こんいん)の形態も違うそうだから、一概(いちがい)に比較はできないが、これが幾許(いくばく)かプラスに働いていることは、否定できまい。
そんな譯(わけ)で、我(わが)達谷西光寺は、平成27年4月朔(つい)日(たち)から、毘沙門堂の拝観料を、小学生以下は無料にすることに決めた。ただし、校外学習や修学旅行などを除いて、であるが、いわゆる教育旅行で拙寺(せつじ)を訪れる小学生は、先(ま)ずない。
料金改定は、ここ数年の懸案(けんあん)事項(じこう)であったが、家族旅行を優遇(ゆうぐう)すべきでは、と考えたからである。じつは、家族で旅行に出掛けるのは小学生までで、中学になるとクラブが忙しくなり、親離れも進む所為(せい)か、その機会は少なくなるようである。私も、三人の子を持つ。子育てにお金が掛かることは、身に染(し)みて実感している。
とまれ、子供は愛(めんこ)いのに、眼にすることが少なくなるのは、寂(さび)しいことである。
達(たっ)谷窟(こくいわや)の毘沙門様は良縁(りょうえん)吉祥(きっしょう)、子孫(しそん)繁盛(はんじょう)の神様で、子供が大好きである。だから、子供(こども)連(づ)れで、是非(ぜひ)御参りに来てほしいと希(ねが)うのである。
ちなみに、解(わか)り易(やす)いと評判(ひょうばん)である子供用の漫画パンフレットは、無料(むりょう)配布(はいふ)としたい。フランスを見倣(みなら)って、斯(か)く考えた。ささやかではあるが、少子化対策の一助(いちじょ)となれば、幸いである。

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2015-03-01 13:54:33 | 法話
「春」
 師走は雪が多く、厳しい冬が予想されたが、平成27年乙未(きのとひつじ)に年が改まると暖かい日が続き、雪も少ない。
前回の法話でも述べたが、今年は春の訪れが早いのである。立春と共に、春が来た。一月(ひとつき)近く、早いのではないか。
 じつは春が早(はや)過ぎると、困ることもあるのである。毎年のことだが、枝垂桜(しだれざくら)を筆頭(ひっとう)に境内の
老木(ろうぼく)に巣食(すく)う苔(こけ)を駆除するために、寒さの厳しい2月末のこの時期に、硫黄合剤(いおうごうざい)を
散布(さんぷ)するのである。いつもならば雪がたくさん残っている筈(はず)なのに、瞬(またた)く間に春めいてきたから、
慌(あわ)てて金成緑化に電話したら、まだ大丈夫です、と言われたのである。とまれ、25日には散布(さんぷ)を終え、まず
は一安心である。ね
 世は当(まさ)に、春である。雪のない道路を平泉に向かい、髢(かつら)石(いし)を過ぎると視界が開け、束(たば)稲山(しねやま)に、
春(はる)霞(がすみ)が立つのが見える。日当たりのいい南の土手だけではなく、至(いた)る処(ところ)でフクジュソウが咲いている。
ネコヤナギが芽吹(めぶ)き、梅の蕾(つぼみ)も大きく膨(ふく)らんでいるのである。
スイセンの芽(め)が角(つの)ぐみ、蕗(ふき)の薹(とう)ことバッケが出ているが、散布した硫黄合剤には毒性があるから、
食用に適(てき)さなくなってしまった。こんなことなら、先に摘(つ)んでおけばよかったのにと後悔(こうかい)するが、バッケを
見つけたのが月末の28日だから、笑うしかないではないか。
 春が早すぎる所為(せい)か、ちぐはぐなことも多いが、地表の温度が上がると、雪が降っても上から下から溶けてしまうのである。
 斯(か)くして、春は忽(たちま)ち来るだろう。
こんな年があってもいいと、28日に弟子と毘沙門堂での御勤(おつと)めを終えて、柔(やわ)らかな日差しを浴びて、階(きざはし)を
降(お)りながら思ったのである。明日(あす)から、春(はる)三月(さんげつ)である。
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