
評価★★★☆【3.5点】
映像は文句なし!内容は中盤までテンポが悪い。
◆
遥か未来。宇宙帝国の皇帝によって“デューン”と呼ばれる
砂の惑星アラキスの統治を命じられたアトレイデス家。
アラキスは宇宙で最も価値がある物質の産地だったが、
巨大生物サンドワームに支配された危険な惑星でもあった。
当主のレト公爵は、この任務に裏があることを感じながらも
家族を伴いアラキスへ移住する。
やがて公爵は宿敵ハルコンネン家の陰謀に巻き込まれ命を落としてしまう。
公爵の息子ポールも母ジェシカとともに命を狙われる身となり、
逃亡を余儀なくされる。
そんなポールの前に先住民族フレメンの女戦士チャニが現れる。
彼女こそ、これまでに何度も夢で見た
謎の女性だと気づくポールだったが…。
<allcinema>
◆
利権問題にかかわる陰謀論を時と場所をはるか未来に置き
そこで繰り広げられるさまざまな出来事に翻弄されていく主人公。
頻繁に予知夢にうなされる主人公には
自身も気づかぬ奇怪な戦闘能力を持ち合わせていた。
本作は内容が恐ろしく壮大で、ある程度の予備知識がないと
置いてきぼりを食らい、とくに中盤まではテンポも悪く
ついつい睡魔に襲われてしまうんですよ。
それでもなんとか、持ちこたえられたのは独特の画面作りに
息を吞み、どこのどんなショットも構図が見事で見入ってしまう。
さらに音響面も『メッセージ』の時と同様地を這う重低音が
功を奏したのか作品全体が音により不気味な様相を呈しているから
これぞヴィルヌーブ節だと納得できてしまう。
ドラマのテンポが悪いのは回りくどい内容と起伏がなく
退屈に思えてしまうところだろうか。
2部作のようだけど、次はもう少しエンタメ路線を狙ってほしい。
◆
【今週のツッコミ】
・いろんなガジェットが登場しますが他の監督とくらべ
ヴィルヌーブ色がより色濃く反映された感じ。
・主人公の特殊能力がすごく気になる。
ナイフを操る戦術は人間に教わり、超能力は母に鍛えられる。
・羽ばたき機(とんぼ)は移動用メカとして実用的ではない。
・砂虫の造形はあれでよかったのか?
・映画なのに舞台劇として成立できそうな雰囲気を持つ。
・原作未読の場合、地名や人物名を覚えるだけで疲れてしまい
できれば動画配信サービスで巻き戻しながらの鑑賞方がいい。
-------------------------------------------------------------------------------
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス
音楽:ハンス・ジマー
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、 オスカー・アイザック
『DUNE/デューン 砂の惑星』
映像は文句なし!内容は中盤までテンポが悪い。
◆
遥か未来。宇宙帝国の皇帝によって“デューン”と呼ばれる
砂の惑星アラキスの統治を命じられたアトレイデス家。
アラキスは宇宙で最も価値がある物質の産地だったが、
巨大生物サンドワームに支配された危険な惑星でもあった。
当主のレト公爵は、この任務に裏があることを感じながらも
家族を伴いアラキスへ移住する。
やがて公爵は宿敵ハルコンネン家の陰謀に巻き込まれ命を落としてしまう。
公爵の息子ポールも母ジェシカとともに命を狙われる身となり、
逃亡を余儀なくされる。
そんなポールの前に先住民族フレメンの女戦士チャニが現れる。
彼女こそ、これまでに何度も夢で見た
謎の女性だと気づくポールだったが…。
<allcinema>
◆
利権問題にかかわる陰謀論を時と場所をはるか未来に置き
そこで繰り広げられるさまざまな出来事に翻弄されていく主人公。
頻繁に予知夢にうなされる主人公には
自身も気づかぬ奇怪な戦闘能力を持ち合わせていた。
本作は内容が恐ろしく壮大で、ある程度の予備知識がないと
置いてきぼりを食らい、とくに中盤まではテンポも悪く
ついつい睡魔に襲われてしまうんですよ。
それでもなんとか、持ちこたえられたのは独特の画面作りに
息を吞み、どこのどんなショットも構図が見事で見入ってしまう。
さらに音響面も『メッセージ』の時と同様地を這う重低音が
功を奏したのか作品全体が音により不気味な様相を呈しているから
これぞヴィルヌーブ節だと納得できてしまう。
ドラマのテンポが悪いのは回りくどい内容と起伏がなく
退屈に思えてしまうところだろうか。
2部作のようだけど、次はもう少しエンタメ路線を狙ってほしい。
◆
【今週のツッコミ】
・いろんなガジェットが登場しますが他の監督とくらべ
ヴィルヌーブ色がより色濃く反映された感じ。
・主人公の特殊能力がすごく気になる。
ナイフを操る戦術は人間に教わり、超能力は母に鍛えられる。
・羽ばたき機(とんぼ)は移動用メカとして実用的ではない。
・砂虫の造形はあれでよかったのか?
・映画なのに舞台劇として成立できそうな雰囲気を持つ。
・原作未読の場合、地名や人物名を覚えるだけで疲れてしまい
できれば動画配信サービスで巻き戻しながらの鑑賞方がいい。
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監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス
音楽:ハンス・ジマー
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、 オスカー・アイザック
『DUNE/デューン 砂の惑星』
1985年のデヴィッド・リンチ監督のを公開時に観に行って、当時でもその映像美(気持ち悪さも含め^_^;)と壮大なスケールの世界観に圧倒されたものでした。
一昨年に(BS放送での再鑑賞をキッカケに)新たな作品として再度制作されると知って、今の映像技術で一体どんな凄い映画に生まれ変わるんやろう…って思っていました。
物語は長尺の作品でも描き切れないくらい(初回のも140分近くありました)のスケールですよね、、、そうですか、二部構成ですか、なるほど頷けます。 あー、でも気になりますねー、情報ありがとうございます。
ワタシもデヴィッド・リンチ版を観に行きましたが、割とすんなり物語に入り込めた気がしてたんですけど
こちらのドゥニ・ヴィルヌーブ版は、やや難解に作られている感じがしました。
もちろんこの監督の過去作観れば予想はできますが、とにかく「感じてくれ」と言わんばかりなんですよね。
映像は必要最低限のCGに抑えてあるため作り物感がないんです。
ここはさすがヴィルヌーブという感じでしょうか。
またご覧になったら感想をお聞かせくださいね(#^.^#)
この監督は、大衆受けする娯楽作を作る人ではないんですね。
ヴィルヌーブ監督の「灼熱の魂」に衝撃を受けた身としては、
どうしても期待値が上がってしまうんですよね。
でも、映像美のおかげか、コンディションのためか
一度も眠くもならず、最後まで観ることができました。
昔の作品は、ビデオでチャレンジして、2回とも寝落ちしてしまったのに。。。
主人公の煮え切らなさがいや!
この映画ってどこか哲学っぽくて途中で頭痛がしてきましたよ。
長かったですよね!でも映像が綺麗だったから
頭空っぽにすれば、案外すんなり受け入れることができました。
>主人公の煮え切らなさがいや!
激しく同意!!!(笑)
凄まじい映像美でした。
映画館で観るべき作品だと思いました。そして、
>さらに音響面も『メッセージ』の時と同様地を這う重低音が
功を奏したのか作品全体が音により不気味な様相を呈しているから
これぞヴィルヌーブ節だと納得できてしまう。
コレも同感です。いやぁ、すごいっすねぇ。
そういうところが自分とマッチすればかなり面白いです。
ただ、本作は音と映像にこだわり過ぎたのか
ドラマはそこまで吸引力がなかった感じでした。
でもやっぱり、重厚感は半端なくて劇場の大画面で観るべき映画でしたね。