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最後の決闘裁判

2021年10月16日 00時53分42秒 | 映画 さ行
評価★★★★☆【4.5点】


リドリー・スコット版『羅生門』。



14世紀のフランス。
騎士ジャン・ド・カルージュの妻マルグリットが強姦被害を訴える。
犯人とされたのは従騎士のジャック・ル・グリ。
しかし目撃者もなく、無実を訴えるル・グリと重罰を望む
カルージュの主張はいつまでも平行線のまま。
そこで真実の行方は、神が正義の者を勝利に導くと信じられていた、
互いの生死を懸けた決闘裁判に委ねられることに。
それは、カルージュが負ければ、マルグリットも偽証の罪で
火あぶりとなるあまりにも非情な裁判だったが…。
<allcinema>



ひと言で、これは久々に重厚感ある映画だと断言したい。

騎士ジャン(夫)の目線、従騎士ジャック(容疑者)の目線
そして強姦被害者であるジャンの妻の目線と三方向からの角度で
これは、嘗ての黒澤映画『羅生門』を彷彿させるものだ。

史実をもとに、未だ真相は闇の中という歴史ミステリなのだが
本作品では命を懸けた決闘で形的には成立している。
本当に強姦だったのか、映像を見る限り強姦にしか見えないが
犯されながらも夫ではなかった高揚感が心とは反対に。。。

この辺りは、とても重要な演技を求められるので
演じたジョディ・カマーのどっちにも取れる演技はなかなかのモノ。
先日の『フリーガイ』にもモロトフガール役を好演している。

最後、あのラストシーンの表情がとても意味深に映ってしまう。
テロップを見る限りは彼女の正当性を信じたいのだが。。。




【今週のツッコミ】

・マット・デイモンとベン・アフレックの大親友競演!
 しかも二人とも本作脚本に参加する力の入れようだ。

・キャラクターが俳優のイメージとぴったりフィットしているため
 割とすんなり物語に入り込める。これはキャスティングの妙だね。

・予告編から想像すると間違えられた容疑者かあるいは端から
 不貞モノを正当化しようとする妻だとばかり。。。
 ベン・アフレックがいちばん怪しいと思っていたわ。

・物語としては正味40分モノを3人の目線で描かれている。

・自分の部下が上層部に気に入られ自分より出世する不満。
 で、そいつが自分の妻も寝取ってしまうからW不満で爆発だ。
 こういう時ってアドレナリンマックスで異常に強くなる。

・動脈切られても失血死すらしないアドレナリンのすごさ。

・死体描写はまるで本物の死体を扱ったような生々しさ。

・戦に対して猛牛突進の夫・騎士ジャンに限らず
 絶世の美女を嫁にすると、こういう案件が必ず出てくる。

・法廷シーンが意外にハラハラする。

・裏切りや理不尽な目に合うジャンの怒りが頂点に達したとき
 観る側はジャンに肩入れしてしまい
 最後の決闘シーンなんか、体が前のめりになって仕方なかった。

・用心のため城に妻を一人にさせないこと!と念押しされたのに
 敢えて一人にさせた姑。そしてその直後に事件が起きた。
 もしや裏で糸を引いたな、だったがこれも語られず闇の中。

・叶うなら、第4目線「姑」こそ真実を知り得るのかもしれない。

・レイプとして告訴しても却下されると思った夫には秘策が!
 世論をうまく利用する冷静な頭脳も持っていたのね。
 ただのケンカ自慢ではなかった。
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監督:リドリー・スコット
脚本:ニコール・ホロフセナー、ベン・アフレック、マット・デイモン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:マット・デイモン、アダム・ドライヴァー、ジョディ・カマー

『最後の決闘裁判』





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2 コメント

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Unknown (margot2005)
2021-10-19 21:59:01
いやいや重厚感あるドラマでした。
<姑の章>見たいですね。
ラストのマルグリットの表情には
「してやったり」的な雰囲気ありました。
嘘をついたのはマルグリットか?ル・グリか?
真実は解明されていないのですよね。残念!
ラストの馬上決戦。観衆の”殺せ殺せ!”
のシーン凄かった。
margotさんへ (ituka)
2021-10-20 20:41:09
よくある嫁と姑問題は古くはこんな時代からあったんですね。
あれだけ念押しされたのにわざと外出ですもんね。
最後の表情はスッキリ気分みたいでした。
絶頂間味わえたし息子も産めたし
法廷の彼女は噓をついていたし、旦那さんが哀れに思えて仕方なかったです。
馬上決戦は如何にしてダイナミックに見せられるか
リドリー・スコットのこだわりがあったそうです。

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