
評価:★★★☆【3,5点】
心温まるハートフルドラマだが、ショッキングなシーンも
さて、非日常的な映画の後は、こんな映画でも見て
箸休めでもしようかという向きには願ってもない作品。
サスペンス、ファンタジー、冒険活劇、ホラーと立て続けに
スベリまくったこの2週間。
当初、地味めな本作は、公開当日の鑑賞はせずに
エンタメ系鑑賞後でのお口直しとして大事(?)に温めておいたのでした。
巷の評価もなかなか良かったので、ここぞという時に鑑賞しようと・・・。
そして本日、やっと鑑賞することになりました。
◇
アメリカの小さな町で孤独な毎日を送る老人、ロバート。
ある日、仕事先のスーパーから帰宅した彼は、
ドアが開いていて心配だったからと勝手に上がり込んでいた
見ず知らずの女性メアリーに面食らいながらも、思いがけず心惹かれてしまう。
そして、そのメアリーからいきなり食事に誘われ、年甲斐もなく舞い上がるロバート。
デートでどう振る舞えばいいか戸惑うロバートに対し、
スーパーの若いオーナーや同僚たちが様々なアドバイスを伝授する。
その甲斐もあってか、2人の交際は順調に進み、みるみる距離が縮まっていくのだが…。
<allcinema>
◇
おそらく、前宣伝なしで公開していたのなら、もっと衝撃的な展開には
なっていたことだと思われますので、その辺りは少しばかり残念な気も。
それでも、この映画はそんな前知識を持ってしても、それ以上に
演じる役者はもちろん、ストーリーに共感を覚えることになるので
多少のネタバレなどは、逆に良かったのかもしれません。
その年のクリスマスに向けて、ロバートは自分宛てにプレゼントを用意します。
この辺りは、前知識のおかげで、やはり少しばかり病気が進んでいると
思わせてしまう演出は、観るものにロバートへの見守り感を
増幅させてしまいます。
この映画を観て、いろいろ考えさせられることが多かったです。
ひとり暮らしの老人は、あんな風に生活しているんだとか
メアリーと恋人のようになったロバートは、クリスマスの日に
互いのプレゼントを開いていきますが、そのなかに
ロバートは自分へ贈るつもりだったプレゼントをメアリーが開けてしまい
その商品を見て衝撃を受けるメアリー。
カレンダーの日付を消していく理由共々、ワタシにも、かなりショッキング映像でしたね。
普段と変わらない行動を取っていても、実は、意外と思い詰めていて
ある日に、節目の行動を取ろうとする辺りは、見ていて怖かったです。
老いを重ねて行くと、なにがしらの不自由を強いられてしまう。
身体はもちろんのこと、精神的にも数倍の労力を必要とするのだ。
朝、目が覚めると、最初に確認することは「生きてる!」
「起き上れた」ここから一日が始まるんだと思うんです。
因みに、ワタシも老いたときはロバートのようになっていくんでしょうか>┼○ バタッ
本作は、ひとりの老人の周りに居るひとびとの優しさをしっかりと見せられ
それが、ものすごく心地良く感じられます。共同オーナーのマイクもグッド!
そして、ディズニー映画のようなハートフルドラマとはひと味ちがいますね。
おまけ)
・メアリーがとってもチャーミング!こんなおばあちゃんだったら
ロバートでなくても魅力を感じてしまうワタシです。
・シーンのところどころで出てくるモヤモヤとした煙のような映像は
ロバートの頭の中をイメージしていたんでしょうか。
----------------------------------------------------------------
監督:ニコラス・ファクラー
脚本:ニコラス・ファクラー
撮影:ショーン・カービー
音楽:ナサニエル・ウォルコット/マイク・モーギス
出演:マーティン・ランドー/エレン・バースティン/アダム・スコット/エリザベス・バンクス
『やさしい嘘と贈り物』
心温まるハートフルドラマだが、ショッキングなシーンも
さて、非日常的な映画の後は、こんな映画でも見て
箸休めでもしようかという向きには願ってもない作品。
サスペンス、ファンタジー、冒険活劇、ホラーと立て続けに
スベリまくったこの2週間。
当初、地味めな本作は、公開当日の鑑賞はせずに
エンタメ系鑑賞後でのお口直しとして大事(?)に温めておいたのでした。
巷の評価もなかなか良かったので、ここぞという時に鑑賞しようと・・・。
そして本日、やっと鑑賞することになりました。
◇
アメリカの小さな町で孤独な毎日を送る老人、ロバート。
ある日、仕事先のスーパーから帰宅した彼は、
ドアが開いていて心配だったからと勝手に上がり込んでいた
見ず知らずの女性メアリーに面食らいながらも、思いがけず心惹かれてしまう。
そして、そのメアリーからいきなり食事に誘われ、年甲斐もなく舞い上がるロバート。
デートでどう振る舞えばいいか戸惑うロバートに対し、
スーパーの若いオーナーや同僚たちが様々なアドバイスを伝授する。
その甲斐もあってか、2人の交際は順調に進み、みるみる距離が縮まっていくのだが…。
<allcinema>
◇
おそらく、前宣伝なしで公開していたのなら、もっと衝撃的な展開には
なっていたことだと思われますので、その辺りは少しばかり残念な気も。
それでも、この映画はそんな前知識を持ってしても、それ以上に
演じる役者はもちろん、ストーリーに共感を覚えることになるので
多少のネタバレなどは、逆に良かったのかもしれません。
その年のクリスマスに向けて、ロバートは自分宛てにプレゼントを用意します。
この辺りは、前知識のおかげで、やはり少しばかり病気が進んでいると
思わせてしまう演出は、観るものにロバートへの見守り感を
増幅させてしまいます。
この映画を観て、いろいろ考えさせられることが多かったです。
ひとり暮らしの老人は、あんな風に生活しているんだとか
メアリーと恋人のようになったロバートは、クリスマスの日に
互いのプレゼントを開いていきますが、そのなかに
ロバートは自分へ贈るつもりだったプレゼントをメアリーが開けてしまい
その商品を見て衝撃を受けるメアリー。
カレンダーの日付を消していく理由共々、ワタシにも、かなりショッキング映像でしたね。
普段と変わらない行動を取っていても、実は、意外と思い詰めていて
ある日に、節目の行動を取ろうとする辺りは、見ていて怖かったです。
老いを重ねて行くと、なにがしらの不自由を強いられてしまう。
身体はもちろんのこと、精神的にも数倍の労力を必要とするのだ。
朝、目が覚めると、最初に確認することは「生きてる!」
「起き上れた」ここから一日が始まるんだと思うんです。
因みに、ワタシも老いたときはロバートのようになっていくんでしょうか>┼○ バタッ
本作は、ひとりの老人の周りに居るひとびとの優しさをしっかりと見せられ
それが、ものすごく心地良く感じられます。共同オーナーのマイクもグッド!
そして、ディズニー映画のようなハートフルドラマとはひと味ちがいますね。
おまけ)
・メアリーがとってもチャーミング!こんなおばあちゃんだったら
ロバートでなくても魅力を感じてしまうワタシです。
・シーンのところどころで出てくるモヤモヤとした煙のような映像は
ロバートの頭の中をイメージしていたんでしょうか。
----------------------------------------------------------------
監督:ニコラス・ファクラー
脚本:ニコラス・ファクラー
撮影:ショーン・カービー
音楽:ナサニエル・ウォルコット/マイク・モーギス
出演:マーティン・ランドー/エレン・バースティン/アダム・スコット/エリザベス・バンクス
『やさしい嘘と贈り物』
マックス・フォン・シドーやクリストファー・リーがしぶとく頑張ったはるのも応援させて頂きつつ・・
マーティン・ランドーの現役ぶりにも興味津々です。
追記:『グリーン・ゾーン』は、監督が変に『ハート・ロッカー』の反響に影響され、演出を“スベる”方向に修正されてないことを願っています。
過酷な現実をこんなふうにファンタジック且つハートフルに見せてくれるのも好いものだなぁと思いました。
現実の過酷さも、それは受け止め方や向き合い方によって幾重にも様相を変えるものですしね。
ロバートに必要な薬は何よりメアリーの心だったのですよね。ロバートはある意味幸せかも。
マックス、クリストファー、マーティンと現役で頑張っていてくれるので
観る方も、元気が貰えるのが嬉しいです。
>『グリーン・ゾーン』は、監督が変に『ハート・ロッカー』の反響に影響され
そいつは微妙に不安です。
そしてまた、『ボーン』シリーズの続きっぽいのも新鮮味がないかなとも^^;
マットのヒーローものがワンパターンにならないことを祈るばかりです^^
ロバートが徐に歯間糸でゴシゴシし出したシーンで引いてしまいました(笑)
因みにここの劇場は飲食物の持ち込みは大目に見てくれるのでみなさん食べ放題です^^
ひとって幾つになっても恋心は衰えることはないんだな~と思いました。
>ロバートに必要な薬は何よりメアリーの心だったのですよね。
そうですよね。そしてメアリーのロバートを想う一途な愛も、観ているものに安心感を与えましたしね^^
「プレシャス」とハシゴしたんですけどね~まず、あらら、こちらもメアリーだわ!!と(爆)
エライ違いです…(ハハハ)
この予告は何度も観ていたので、ある意味どんでん返しの驚きはなかったけど、それを楽しむような内容ではないでの、あえてネタバレ挑戦した配給さんの勇気(?)は、それだけ自信があったのでしょうね。
わたしはもう時間の問題なので、身につまされました。
どんなに年を取っても、夫婦ならこうありたいな~と思わせてくれましたよね。
日本人にはなかなか無理な感情かもしれませんが、あくまでも理想はこうありたい(苦笑)
はしごだったんですね^^
じゃあ、あの辺りに半日以上滞在してたのね^^;
メアリーのイメージは、やっぱりこちらですよね!
配給会社も老人の恋愛映画じゃ客を呼べないと踏んだんでしょうね^^;
でも、あの予告編はあれで良かったと思うしかないですね。
ワタシでも、そうしたと思いますから(←なにを偉そうに)
>わたしはもう時間の問題なので、身につまされました。
よく言うわ!(爆)
まだまだお若いですよ~。
>どんなに年を取っても、夫婦ならこうありたいな~と思わせてくれましたよね。
こういう映画って、夫婦お互いを見つめ直すという意味に於いては
どこぞの講演を聴くよりも心に響きますもんね^^
ありがたや~^^;