ウィキッド ふたりの魔女

満足度：★★★☆【３．５点】



アカデミー賞美術賞、衣装デザイン賞受賞作品。

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名作小説『オズの魔法使い』に登場する“悪い魔女”エルファバと
“善い魔女”グリンダを主人公に、
その知られざる過去を描いた世界的大ヒット舞台を映画化したミュージカル・ファンタジー大作。
　すべてが対照的なエルファバとグリンダが出会い、友情を育み、
やがてその絆が引き裂かれていく物語を、スティーヴン・シュワルツ作詞作曲による
名曲の数々とともに描き出していく。
<allcinema>

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アカデミー作品賞にノミネートされただけあって、ドラマはかなり丁寧に描かれていた。
基本、「オズの魔法使い」のその後を描いており、陰謀で悪い魔女と民衆に決め打ちされた
元々大親友だった二人の切ない物語となっている。

全2部作の1作目ということと、世界の歌姫二人のお披露目にともなって、その圧倒的な
歌唱力に打ちのめされてしまう。
特に終盤に向かって拘束されそうになったエルファバが親友のグリンダに決意するシーンの
破壊的歌唱シーンは鳥肌モノ、歌唱力にかけては若手№1といわれるアリアナ・グランデも
ここでは完全に霞んでしまったほどだ。

いや～、ミュージカル映画とは分かっていたけど、歌の比率が多い方の作品。
しかも、概ね楽曲の完成度が高く、ディズニー映画も真っ青といったところか（笑）

当初は完全スルー作品ではあったけど、アカデミー賞作品賞にノミネートされたことで
ドラマに対する期待が少しだけ上がってしまい、結果的にまあ、観に行ってよかったかなと。


ー予告編ー

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【今週のひと言】

・悪い魔女と勝手に決め打ちされたエルファバは幼少期から肌色のことでいじめの対象に。
　しかも、実父からも迫害を受け、白人の妹のお世話をする毎日。

・善い魔女と言われている親友のグリンダこそ、姑息な性格で善悪が実は逆というシナリオ。

・悪い魔女の帽子やマントなどのファッションは、すべて善い魔女からのプレゼントだった。
　
・動物が言葉を話すことが悪と認識されはじめ動物たちはさらに抑圧される世界。

・オズの首都エメラルド・シティの総督こそ真のラスボスで、日本の財務省と似た立ち位置。
　陰謀を知ったエルファバのことを悪い魔女と国民に植え付けるプロパカンダ行為。
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監督：ジョン・Ｍ・チュウ
脚本：ウィニー・ホルツマン、デイナ・フォックス
音楽：ジョン・パウエル、スティーヴン・シュワルツ
出演：シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー