65／シックスティ・ファイブ

評価★★★【３点】（12）



モロ地球人にしか見えないけどね。

◆

宇宙船の操縦士として長期のミッションに出ていたミルズ。
しかし、予期せぬ事故で未知の惑星に不時着してしまう。
なんとそこは、6500万年前の地球だった。
彼以外に生き残っていたのは、言葉の通じない少女コアだけ。
ミルズは恐竜たちから少女を守りながら、
離れたところに落下した脱出用小型船を目指すことに。
しかし、そんな２人に、恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突という
最大の危機が迫っていた。
<allcinema>

◆

愛娘の病気治療費のため2年間の宇宙探索ミッションに就いた男。
その帰路で小惑星との衝突で墜落してしまい不時着した惑星は
まさかの6500万年前の地球だった！

という、こんなあらすじ読んでしまうと、もしかしたら出戻りか
マルチバース絡みのSF映画なんだろうなと想像をしていたら、
本当に遠い惑星ソマリスから来た主人公という設定ではないか。
どうみても地球育ちとしか見えないところは歩み寄りましょう。

物語は単純で不時着した太古の地球から脱出を図るべく
12キロ先に見える船の残骸の脱出ポッドまでたどり着くこと。
今回、主人公を地球人としなかったことが目新しいところだ。

人工冬眠ポッドの乗客は全滅し、生き残りは自分だけと思ったら
もう一人生存者がいた。幼い少女で違う言語で言葉が通じない。
男は身振り手振りで自分の言語を覚えさせ彼女と行動をする。

道中に遭遇する危険な生き物や肉食恐竜を近未来ガジェットで
次々抹殺していき、時に、底なし沼や洞穴の生き埋めなどの障害を
少女と一緒に乗り越えていくうちに少しずつ絆が芽生えていく。

そんな中、はるか上空から巨大隕石が地球に向かって飛来する。
さあ、彼らは無事に脱出できるのだろうか！という話。

◆

【今週のツッコミ】

・登場人物たったの４人で、且つ主要な２人は会話も少ない。
　こういう脚本なら入門用としてテキスト形式で大喜利したいわ。

・最後に『ミッドナイト・スカイ』のようなオチでもあればなぁ。

・6500万年前の恐竜がいる時代から恐竜が全滅した理由など
　その後、地球が進化していく過程をエンドロールで見せる。

・っていうか彼らのふるさと地球じゃないじゃん！
　なんで彼らの惑星のことを一切語らないのか不思議です。
　もしや、本当は出戻りなのか？

・現在地球に残る絵文字（象形文字）はこの少女が書いたもの。
　男と言語が違うから意思の疎通として少女が岩に掘った行為。

・次はナスカの地上絵のいきさつを続編で製作してください。
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監督：スコット・ベック
脚本：スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
音楽：クリス・ベーコン
出演：アリアナ・グリーンブラット

『65／シックスティ・ファイブ』