評価:★★★☆【3.5点】
リー・ワネルだけに真面目にホラーを撮りました。
◆
富豪で天才科学者の恋人エイドリアンの度を越した束縛に
恐怖を抱き苦悩を深めるセシリア。
ある夜、ついに彼の豪邸からの脱出に成功した彼女は、
妹の恋人の家に身を隠す。
やがて、失意のエイドリアンが手首を切って自殺し、
莫大な財産の一部がセシリアに残されたとの知らせを受ける。
ようやく安堵したのも束の間、そんな彼女の周りで不可解な現象が起こり始め、
次第に死んだはずのエイドリアンの存在を確信し始めるセシリアだったが…。
<allcinema>
◆
透明人間といえば古典ホラーのキャラクターのひとつであり
天才科学者が自らを人体実験し、その後、まさかの副作用で
主人公の意図しない方向に物語が流れて行ってしまうのが
概ね、それまで描かれていた『透明人間』だった。
しかし、本作に於いては透明になる(なってしまった)ご本人ではなく
透明人間から被害を受ける一人の女性にスポットを当てることで
過去作と一線を画す!みたいな感じなんだけど
これって、普通に考えれば、ただのモンスターで『バイバイマン』『スレンダーマン』
あるいは『13金』『テキサス・チェンソー』などの悪キャラと同じじゃないの。
そう考えると、過去の『透明人間』で描写されてきた主人公の悲哀は
こちらの作品では一切ない。イヤ、あることはあるが
それはとんだ勘違いヤロー的な、自己チューで最悪な感情だけとなる。
新しい視点で描かれた本作はホラーとしてまずまず及第点。
正気をなくしていく(ように見える)ヒロイン(エリザベス・モス)の
熟練の演技があってこその映画だろう。
◆
【今週のツッコミ】
・全編に於いて地を這うような重低音と部分的にいびつな音響を取り入れ
どこか『ゲットアウト』っぽい雰囲気が。
・ああ見えてもエリザベス・モスは、まだ38歳だったということにビックリ。
てっきり40代半ばと勝手に想像。
正気をなくしていく過程でやつれていく演技だったんでしょうか^^;
・で、夫は何の目的で透明人間になりたかったのかいな。
結果こんな使い方になったけど、本当は何かしら大義名分があったはず。
・透明にならなくても、あのスーツならマーベルで採用してもらえないか。
ヴェノムの影武者みたいな感じで。
・今までなら、透明になった優位性を生かし、ちょっとした悪戯(エロ含む)が
これもお約束だったが、残念ながら真面目なホラーに徹したこちらは
お楽しみが一切ないのがチョイと残念ではある。
・スーツの試着をするヒロインを見たかった(ネタバレすんな)
・っていうか、全裸にならなくても透明になれるのが嬉しいよね。
特に肌寒い季節なんか(本作も冬でしたし)
・ちなみに、日本製『透明人間』(1954)がかなりの秀作という評価があり
Netflixで配信希望。
------------------------------------------------------------------------------------
監督:リー・ワネル
脚本:リー・ワネル
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演:エリザベス・モス/オルディス・ホッジ/ストーム・リード
『透明人間』
リー・ワネルだけに真面目にホラーを撮りました。
◆
富豪で天才科学者の恋人エイドリアンの度を越した束縛に
恐怖を抱き苦悩を深めるセシリア。
ある夜、ついに彼の豪邸からの脱出に成功した彼女は、
妹の恋人の家に身を隠す。
やがて、失意のエイドリアンが手首を切って自殺し、
莫大な財産の一部がセシリアに残されたとの知らせを受ける。
ようやく安堵したのも束の間、そんな彼女の周りで不可解な現象が起こり始め、
次第に死んだはずのエイドリアンの存在を確信し始めるセシリアだったが…。
<allcinema>
◆
透明人間といえば古典ホラーのキャラクターのひとつであり
天才科学者が自らを人体実験し、その後、まさかの副作用で
主人公の意図しない方向に物語が流れて行ってしまうのが
概ね、それまで描かれていた『透明人間』だった。
しかし、本作に於いては透明になる(なってしまった)ご本人ではなく
透明人間から被害を受ける一人の女性にスポットを当てることで
過去作と一線を画す!みたいな感じなんだけど
これって、普通に考えれば、ただのモンスターで『バイバイマン』『スレンダーマン』
あるいは『13金』『テキサス・チェンソー』などの悪キャラと同じじゃないの。
そう考えると、過去の『透明人間』で描写されてきた主人公の悲哀は
こちらの作品では一切ない。イヤ、あることはあるが
それはとんだ勘違いヤロー的な、自己チューで最悪な感情だけとなる。
新しい視点で描かれた本作はホラーとしてまずまず及第点。
正気をなくしていく(ように見える)ヒロイン(エリザベス・モス)の
熟練の演技があってこその映画だろう。
◆
【今週のツッコミ】
・全編に於いて地を這うような重低音と部分的にいびつな音響を取り入れ
どこか『ゲットアウト』っぽい雰囲気が。
・ああ見えてもエリザベス・モスは、まだ38歳だったということにビックリ。
てっきり40代半ばと勝手に想像。
正気をなくしていく過程でやつれていく演技だったんでしょうか^^;
・で、夫は何の目的で透明人間になりたかったのかいな。
結果こんな使い方になったけど、本当は何かしら大義名分があったはず。
・透明にならなくても、あのスーツならマーベルで採用してもらえないか。
ヴェノムの影武者みたいな感じで。
・今までなら、透明になった優位性を生かし、ちょっとした悪戯(エロ含む)が
これもお約束だったが、残念ながら真面目なホラーに徹したこちらは
お楽しみが一切ないのがチョイと残念ではある。
・スーツの試着をするヒロインを見たかった(ネタバレすんな)
・っていうか、全裸にならなくても透明になれるのが嬉しいよね。
特に肌寒い季節なんか(本作も冬でしたし)
・ちなみに、日本製『透明人間』(1954)がかなりの秀作という評価があり
Netflixで配信希望。
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監督:リー・ワネル
脚本:リー・ワネル
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演:エリザベス・モス/オルディス・ホッジ/ストーム・リード
『透明人間』
妹のように毅然とした強い人間になりたいと言っていた彼女が、最後は怪物のようになっていく、まさにホラーでした。
あれだけ動いても赤ちゃん大丈夫ってのも。。。。
あっさりと殺されてしまった妹さんに同情しますが、それより、お友達のジェームズ。彼の精神的なバランスが心配です(;´・ω・)
どちらにせよ、悲鳴上げて泣くようなヒロインでないところが
この映画を安心して観ていられる部分だったのかもしれませんね(笑)
赤ちゃんは強い!
ジェームズの精神的なバランスという面では、今後ヒロインに寄り添い、カップルとなってほしいです(そういう関係じゃない?)^^;