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ジョーカー

2019年10月05日 17時41分00秒 | 映画 さ行
評価★★★☆【3.5点】



すべては負の連鎖でこうなった教科書のような映画。



大都会の片隅で、体の弱い母と2人で
つつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。
コメディアンとしての成功を夢みながら、
ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐ彼だったが、
行政の支援を打ち切られたり、メンタルの病が原因で
たびたびトラブルを招いてしまうなど、
どん底の生活から抜け出せずに辛い日々を送っていた。
そんな中、同じアパートに住むシングルマザーのソフィーに
心惹かれていくアーサーだったが…。
<allcinema>



脳機能障害という病のせいで普通の生活にも影響を及ぼし
他人とうまく関わっていくことができない。

ジョーカーの場合、ストレスがたまると
それが引き金になって突然笑い出してしまうという。

情緒不安定で突然泣き出したりするのは聞くけど
笑いだすというのは、多くの人は知らないはずだから
この映画でも、そんな病のせいである事件が発生してしまう。

父親からのDVで家庭崩壊した幼少期から現在に至るまで
なぜ、ジョーカーという男が誕生してしまったのか。
とても分かり易く描かれていたと思う。

ジョーカー演じるホアキン・フェニックスの演技にアッパレ!



【今週のツッコミ】

・竹中直人の笑いながら怒っている人とよく似た
 笑いながら泣くホアキン・フェニックス。

・場所をわきまえず突然笑いだしてしまうというストレスは
 本人がいちばんよく知っている。

・地下鉄のナンパ男3人にした行動は賛否の分かれるところ。

・で、バットマンが登場するころにはジョーカーも
 もっと進化しているんですね。

・貧富格差の反動がジョーカーを英雄扱いする時代背景。

・手紙投函を頼むときは内容を見られてもいいものを。
 あれは母の失敗ですな。これでさらに進化しちゃいました。
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監督:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス/スコット・シルヴァー
音楽:ヒルドゥル・グーナドッティル
出演:ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ

『ジョーカー』




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6 コメント

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社会がジョーカーを生んだ (風子)
2019-10-10 22:09:31
ハングオーバーの監督がこんな作品を撮るとは思いませんでした。
ホアキンの演技はとにかくすごかったですね。
返信する
風子さんへ (ituka)
2019-10-10 22:21:04
そうなんですよね!『ハングオーバー』のコメディから
本作のシリアス路線まで、なかなか幅の広い演出ができる監督さんに
今後も注目していきたいです。
ホアキンはこのまま次回の『バットマン』に出てほしいです。(^^)/
返信する
Unknown (ぺろんぱ)
2019-11-06 18:47:37

遅ればせながら観てきました。

仰る通り、ホアキン・フェニックスの演技についますよね。
圧倒的存在感はすごい。

このままダークシリアスなバットマンに??と思いきや、ラストシーンで少し違う演出を感じホッと?しました。
喜劇を撮ってこられたというトッド・フィリップス監督の“なるほどの技”なのでしょうか。

返信する
ぺろんぱさんへ (ituka)
2019-11-07 00:08:14
鑑賞お疲れ様です。
若手演技派(45歳だけどね)の第一人者のホアキンくんはさすがの演技でしたね。
今回のホアキンを見ると、あのときのヒース・レジャーにまったく引けを取らない感じでした。

>ラストシーンで少し違う演出
ワタシ実は、ここの肝心な部分を見落としていたかもしれません。
職場の同僚たちの感想も意外な演出だったと言ってましたし。。。

>“なるほどの技”
これを再確認したいです~!!!(笑)
返信する
Unknown (mariyon)
2019-11-22 13:04:01
>負の連鎖でこうなった教科書

まさにおしゃる通りです。
心が壊れていく様が、ほんとうに丁寧で
あのジョーカーの笑いが、病気だと言うのも、
現実的な部分と隣り合わせで、
バットマンの世界が現実のような錯覚に陥る。

ただ、これ、元気な時でないと
鑑賞するのに、きつい作品でした。
返信する
mariyonさんへ (ituka)
2019-11-22 23:28:12
>元気な時でないと
>鑑賞するのに、きつい作品でした。
そうなんですよね~
それだけ心に刺さるモノがあるということですね。
そこを耐えうる心の体力も必要とされるので
結構、疲れる作品かもしれません。
この作品って全米でも評価されていて、もしかするとオスカー獲るかもと言われてます。
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