クルマにちょっといい話

岐阜県各務原市にあるトクイチオートから、知っておいていただきたいクルマに関する情報の切れ端をブログでお届けします

新車整備

2020-06-06 | 電気のおはなし

トクイチオートでは新車への「使用前」整備をごく普通に行なっております。顧客のみなさまは、ほぼ全員が新車を買った場合には、まずトクイチオートへ入庫なさいます。

クルマのあたりはずれの話はよく聞きますが、根拠のない伝説のような話ではなく、新車の場合は道路環境、使用条件、使用燃料の違いに合わせた事前調整作業をおこなった上で使用を開始すれば故障発生の頻度は半減します。

海外生産の輸入車の場合、生産からユーザーの手元にやってくるまでに3か月程度エンジンを掛ける環境がないため、事前にバッテリーをフル充電してから使用を開始するだけでクルマの初期トラブルは発生し難くなるのです。


新商品をお試しいただくために−1

2020-06-06 | パーツのこと

EMS E10 Busterは、髪をケアするようにシャンプーとトリートメントの様に2つの液剤を使う手法で、エンジン内部のカーボンのみを変化させてソフトに除去して内部をコーティングし、カーボンの再付着を防ぐことができる燃料添加剤です。

添加剤(オイル、燃料などを含めて)と言うと、怪しげに感じる方もいると思いますが、オイル、燃料などの製品にはすでに添加剤が使われています。すでに身近にあるものなのです。添加剤とはお料理で言うところの調味料のようなものと考えればよいのです。

素材(クルマ)の味を引き立たせる存在です。この添加剤に材料として使用しているものは過去の経験から、実績があり安全が確認されているものだけを独自にブレンドして使用しています。施工はクルマ側の環境を整えることからはじめます。

対策の効果は約半年、5000kmは保たれると考えています。ちかごろの燃料、様々なタイプのエンジンが、本来持っている味わいを引き出すためには必要な対策かと思います。

新製品といっても、パーツの交換が主体ではありませんから、それのみをポンと施すことで整備が仕上がることはありません。今回は液剤ですが、これをどんなクルマにも同じように注入して、同じ結果が出せる、というわけにはまいりません。

クルマの状態は千差万別。車種はもちろん使用環境などなど全てがまちまちなわけですから、まず新製品投入のための条件づくりを「クルマの状態に応じて」確認します。

私たちが目指すのは「クルマはもっと楽しくなる」という事実をドライバーのみなさまに体感していただくことです。これを使うための環境づくりという意味で車両の点検が一緒に必要なのだ、ということをまずご理解ください。


ちかごろの燃料

2020-06-05 | 故障

燃料が原因で起きるエンジン不調及び部品の損傷はクルマに深刻なダメージを与えます。例を挙げると、近年搭載が増えているDCTやDSGなどと呼ばれるトランスミッションの作動不良の原因は実のところ、燃焼状態の悪化からくるトルク不足なのです。

このためクラッチの作動、制御がうまくゆかずにジャダーといわれる現象が発生しやすくなり、そのまま乗り続けるとクラッチのトラブルなどに発展する事もあるようです。

2008年、環境対策の切り札としてはじまったエタノールのガソリンへの添加ですが、世界64ヶ国で実施されています。2019年11月1日以降、EUの一部の国では2000年以前の車両への対策として販売されていた E5 95 と呼ばれる従来のタイプの燃料はガソリンスタンドでの販売が終了してしまいました。

つまり2000年以前に生産されたクルマに適合する燃料は手にはいらないということです。

国内においても2012年までに市場の50%はエタノール対策済みエンジン搭載車に乗り換えによって、切り替わると予測されていたのですが、実際には2020年現在、その割合は40%にも届かず、多くのユーザーが古いクルマに乗りながら、クルマの調子が悪い、といって悩んでいるわけです。

道路構造と短時間走行の多い国内の車両は EU に比べて2倍以上の速さで吸気システムに異常が発生する為、実際に使用する燃料にあわせた対策が必要でした。

燃焼に影響なくカーボンを除去するのは大変難しいため、今日まで有効な対策は提案されていませんでしたが、トクイチオートでは独自の方法でカーボンの除去と再付着を防ぐことに成功しています。

トクイチオートでは、この添加剤を新商品としてドライバーのみなさまにおすすめしております。


タイアの寿命について

2020-06-02 | タイヤのおはなし

製造から5年経過したタイヤです。

タイヤサイドの表面部分に細かくひび割れが発生しています。では内部はどうでしょう?

少しタイヤに荷重をかけてよく観察してみると細かいひび割れが確認できます。

タイヤの交換時期と言えばトレッド面の溝の減りが注目されがちですが、使用年数による劣化も徐々に進行していきます。

タイヤの溝が減っていなくても3~5年をめどに交換したいですね。

 


バッテリーのおはなし

2016-10-14 | 電気のおはなし

バッテリーは、電気を貯めておく場所。身近で例えるなら電気をためておく「ため池」のようなものです。

「ため池」にはそれほどたくさんの種類はないでしょうが、クルマのバッテリーの種類は、それこそ数え切れないくらい細分化しています。

近年では、さまざまなタイプのアイドリングストップの採用が増えた影響もあり、同モデルでも、仕様の違いで、違うバッテリーを要求するのなど、当たり前になってきました。

また、バッテリーを交換する折には、さまざまなことに注意を払わなければなりません。

手順や条件など、クルマのコンディションに直接影響がおよぶ、非常に大切な作業です。

バッテリーを日本語に訳しますと「電池」なのですが、「バッテリー交換作業」を「家電の電池交換」のようなイメージで捉えてしまうのは、間違えのもと。

「移植手術」程度の認識を持っていただき、ぜひとも、私たちプロにお任せください。


キーホルダーの功罪

2016-10-14 | クルマにちょっといい話

キーホルダー。アクセサリーとしてとらえる方もいらっしゃいますね。

ディーラーなどでも、ノベルティとして、よく配られるアイテムの代表格でしょう。

鍵の保護と紛失防止には便利なアイテムなのですが、クルマの車内では、Gがかかり、ほんの数10グラムの重さのものでも、状況によっては、負担になる場合があることをお忘れなく。

キーシリンダーや、思わぬ箇所に思わぬダメージがおよぶケースが多くみられます。

クルマのイグニッションキーには、重いものをぶらさげないでください。

また、落とすのも禁物です。

クルマに乗るときにも、降りるときにも必ず手にするものですから、つい、うっかり、ということになりそうですが、最新の注意をはらって扱ってください。

さらにズボンのポケットに入れたまま「洗う」なんて、もってのほか。

直後には、エンジンはかかるかもしれませんが、内部に水分が浸透した場合には厄介です。基盤が損傷したり、影響がクルマ側に及ぶ場合もあり、重大な故障をまねく事例が、多発しています。水分による腐食が進むのはある程度時間が経ってから、という事情もあり、故障の原因としては、気がつきにくいわけです。

金属を削って作った丈夫なカギはもう昔のおはなし。あくまでも精密電子機器としてのあつかいをお願いいたします。


スパークプラグの交換

2016-10-14 | 整備



スパークプラグの交換は、距離を経るごとに必要な整備です。

色々な装置がすき間なくぎっしり詰め込まれたエンジンルームですから、その制約も並ではありません。

プラグに直接コイルが取り付けられているのも、そういったスペース面での制約や、合理化に由来しているのです。

スパークプラグの整備では、エンジンの温度が40℃以下に下がってからプラグ本体にアクセスするのが肝心です。

これは、コイルを保護するため。

外気温との格差をできるだけ減らしてやるわけです。

コイルを守るためにプラグへのアクセスの条件を考える必要が出てきたわけですが、このようなことが常につきまとうのが現代の自動車整備です。

トクイチでは、このような細心の注意を払いつつ、基本に忠実な、あたりまえの整備を積み重ねています。