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ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

ダンヒル ベルト修理 3点紹介

2016-02-25 11:26:45 | ダンヒル修理

横浜からのダンヒル修理依頼品です。


送られてきて状態ですね。
バックルのみお送りいただきました。
前の写真はテープをはがして部品を確認したところです。
バックルにパチッとハマる部品とバネが欠品です。
おそらくはずれた時に飛んで行って、紛失してしまったのでしょう。


部品を作るために、材料のサイズを合わせます。
3ミリの真鍮棒がピッタリでした。


回転砥石で切削して形状を合わせます。


バネも作ります。
外径が3ミリ未満くらいになるように、バネ弐使う材料の線経も考慮して作成します。


長さが決まらないので、仮組みして確認します。
長めに作って徐々に詰めていきます。
まだまだ長いようです。


何度か調整して丁度良い長さになりました。


実際はこのくらいの長さまで短くしました。


組み上げて完成です。




こちらのダンヒルのバックルは愛知県からの修理依頼品です。
ギボシのネジが折れて取れてしまってます。


バックル正面です。
dマークのバックルですね。


タップを挿入して、ネジの径を確認します。
M2で入ることは入るのですが、ちょっとガタ付きがあります。
たぶんピッチは同じだけれど、呼び径が0.1くらい違うような気がします。
かといってM2.1なんてサイズは無いので、抜けないのでこれで行くしかなさそうですね。
ネジはISOで国際規格が定められていますが、それでも各国でどんなものが使われているのかわかりませんし、ましてやどこの国の生産なのかもわかりませんので、
ネジって結構難しいのです。


センターポンチでセンターを出します。
これやらないと、ドリルの先端が滑って曲がってしまうのです。


M2のイモねじを入れるために、ドリルで下穴を開けます。
M2の下穴は1.6mmのドリル程度ですね。
2ミリのネジだからって、2mmのドリル使ったら、
ネジ山切れませんので。



M2のタップでネジを切ったところです。


で、イモねじ挿入です。
ちょっと長いようなので、回転砥石で切削します。


これが切削後のイモねじですね。
削ったところは当然ねじ山が潰れてしまうので、
ダイスで整えます。


いい感じです。
はずす時に、こちら側がはずれないように、ネジロック剤を封入してます。


締め付けるとガタつきも気になりませんでした。
ばっちりです。



最後は兵庫県から、ダンヒルバックルのピン折れです。
踏んだか何かしたようです。
曲がって折れた感じですね。


残ったピンを切除して交換です。
4ミリ幅の平ピンを使いました。


有限会社伊東金属製作所
03-3886-6271


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