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ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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バックルのピン折れ修理 6例紹介

2011-03-17 21:07:24 | ベルト(他ブランド)
今月はベルトの修理が多いです。
その中から6例紹介します。
どれもバックルのピン折れです。



1例目、真鍮色とアンティックゴールドのピンの在庫があったので、
バックルにあわせてみると、アンティックゴールドのほうがしっくり来たので、
そちらのピンを取り付けました。
アンティックゴールドとは、真鍮の生地に黒塗装して、バレルで研磨したものです。
ところどころ黒い塗装がはがれてきて、アンティーク調の色彩になります。
弊社のピンはその上から変色止めのため、クリヤーの焼付け塗装を施したものを使用しています。
安価な製品だと、この変色止めを省いたものも多いです。


2例目、つや消しのシルバーのバックルでしたので、ソフトニッケルメッキのピンを取り付けました。


3例目、GUCCIのベルトのピン折れです。
取り付け部が狭く、苦労しました。
取り付け部が狭いため、3mmの平ピン(黒ニッケルメッキ)を使用しています。
これ以上の厚みのピンだとピン穴に通りませんでした。


4例目、バックルに対してピンが薄く貧弱なので交換して欲しいとの依頼でした。
みて見ると確かにそのとおりで、弊社のピンに交換しました。
つや消しシルバーのソフトニッケルメッキのピンが一番色合いが近かったのですが、
それでもちょっとバックルと合わなかったので、水砥ぎして色調を合わせました。
色合いをあわせるのにかなり苦労した逸品です。


5例目、バックルのピンが根元から折れていました。
亜鉛のピンは粘性が無いため、塑性変形(冷間で曲げられること)に弱いので、
おそらく新品時の取り付けのときから強度が落ちていた可能性があります。
弊社に来るピンの修理ではこの箇所のピン折れは非常に多いです。
バックル修理のピン紛失というのもすべてこれが原因です。
新品出荷の検品時に見た目はなんとも無くとも、すでにこの箇所は強度が落ちていますので、
強い力が掛ると簡単に折れてしまいます。
亜鉛の場合、取りつけ作業時に何本かは折れてしまうので、折れなかったものだけ出荷みたいな状態になっていると思います。
亜鉛とはそういうものです。
今回はアンティックゴールドのピンが色合いが合ったので、それを取り付けました。


最後はDIESELのベルトです。
弊社には良く来るブランドですね。まあそれだけ売れているということでしょうか。
黒のつや消し塗装のバックルに対し、ソフト黒ニッケルと黒ニッケルのどちらか迷いましたが、
艶があっても黒ニッケルのほうが違和感が少なかったので、こちらをチョイスしました。

以上、ここ1~2週間で修理したベルトたちです。
2月より依頼が倍くらいに増えている気がします。

弊社のピンの修理代金は一律2100円で承っています。
ここで紹介した6例もすべて同じ料金で修理しています。

伊東金属 ピン折れ修理受付


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